人為的に雲を増強してサンゴ礁を救う
サンゴ礁の白化現象は、地球温暖化に伴う海水温の上昇によって生じます。
これはサンゴに共生する褐虫藻(かっちゅうそう)が、海水温の上昇によって放出されることが原因です。
褐虫藻を失ったサンゴは白い骨格が透けて見え、この状態が長く続くと、サンゴが褐虫藻から光合成生産物を得られずに死滅してしまうのです。
この白化現象は世界中の問題となっており、オーストラリア北東岸に広がる世界最大のサンゴ礁地帯「グレートバリアリーフ」でも同様です。
そのため研究チームは、マリン・クラウド・ブライトニングによって海水温の上昇を防ごうとしてきました。