ミストマシンのテストを実施!スケールアップが課題
研究チームは、サンゴ礁を救うため、海水を空気中に噴霧するミストマシンを開発。
噴霧された海水が蒸発すると、ナノサイズの海塩の結晶だけが残ります。
これが雲粒(雲を構成する水の粒)の種となり、既存の雲を増強。
増強された雲はより太陽光を反射するようになるのです。
今回チームは、2隻のボートでミストマシンのテストを行いました。
片方のボートには合計320のノズルが装備されており、空に向かって海水を噴霧します。
そしてもう片方のボートには空気サンプリング装置やドローン、センサーが装備されており、テストの様子を観測しました。
とはいえ今回のテストでは、雲の反射率を向上させるには至っていません。
チームは「ミストマシンを10倍にスケールアップさせる必要があるかもしれない」と述べています。
現在、ハリソン氏は2年分の資金を調達しており、今後もプロジェクトは進められる予定です。
もしかしたら将来、人為的に大きくした雲がサンゴ礁を守るようになるかもしれませんね。