子どもが陰謀論を信じる年齢のピークは14歳で大人になってもその信念は継続する
子どもが陰謀論を信じる年齢のピークは14歳で大人になってもその信念は継続する / Credit:MAGES./KADOKAWA/未来ガジェット研究所
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「中二」が陰謀論を信じる年齢のピークだと明らかに

2021.09.01 Wednesday

14 could be peak age for believing in conspiracy theories https://www.northumbria.ac.uk/about-us/news-events/news/14-years-old-conspiracy-theories/
Measuring adolescents’ beliefs in conspiracy theories: Development and validation of the Adolescent Conspiracy Beliefs Questionnaire (ACBQ) https://bpspsychub.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/bjdp.12368

「中二病」という言葉に代表されるように、日本では妄想や思い込みへの信仰がもっとも高まる年齢は中学2年生(14歳)くらい、と感じている人が多いようです。

こうした直感はどうやら科学的にも正しかったようです。

英国の心理学チームが行った研究によると、思春期の陰謀論を信じ込む年齢は14歳がもっとも多く、その信念は大人になってからも変わらないというのです。

この研究は、若年層に対して行われた初めての陰謀論に対する科学的測定で、詳細は科学雑誌『British Journal of Developmental Psycholog』に2月8日付で掲載されています。

なぜ陰謀論を研究するのか?

世界を裏から支配していると思しき機関
世界を裏から支配していると思しき機関 / Credit:canva

陰謀論に関する真面目な研究がある、ということが一般の人にはまず驚きかもしれません。

しかし、心理学や社会学の分野では、陰謀論の効果を無視することはできないのです。

これまでの研究から、陰謀論が人々の信念や行動に大きな影響を与えることが明らかとなっています。

それは例えば、気候変動や予防接種などの人類全体の重要な問題に対する、人々の見解や意思決定にさえも影響を与えてしまっています

今回研究を行った英国では、約60%の人が少なくとも1つの陰謀論を信じていることがわかっていて、その人気の理由を理解することはとても重要なのです。

何かしらの陰謀論を強く信じ込んでいる人は意外と多い
何かしらの陰謀論を強く信じ込んでいる人は意外と多い / Credit:canva

しかし、これまでの陰謀論に関する既存の研究は、すべて大人を対象として行われていました。

こうした研究では、陰謀論への信仰を質問票を使って測定しますが、この調査方法も大人を想定して作られています。

そのため、若者がいつ、どのような理由で陰謀論を信じるようになるのか、またそれらの信念が時間経過とともにどのように変化するかについては、十分な知見が得られていなかったのです。

そこで今回、英国のノーザンブリア大学、ケント大学、グラスゴー大学、バーミンガム大学、ノッティンガム・トレント大学が協同で若者を想定した陰謀論質問票「Adolescent Conspiracy Beliefs Questionnaire(ACBQ)」を開発し、調査を実施したのです。

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