オールワイヤレス給電
オールワイヤレス給電 / Credit:笹谷 拓也(東京大学)_Room-scale magnetoquasistatic wireless power transfer using a cavity-based multimode resonator(2021)
science technology

3次元磁場で室内すべての家電を「ワイヤレス給電」する部屋が実現!

2021.09.04 Saturday

‘Charging room’ system powers lights, phones, laptops without wires https://techxplore.com/news/2021-08-room-powers-laptops-wires.html
Room-scale magnetoquasistatic wireless power transfer using a cavity-based multimode resonator https://www.nature.com/articles/s41928-021-00636-3

現在、スマホなどの小型電子機器はワイヤレスで充電できます。

そして最近、東京大学大学院工学系研究科に所属する笹谷 拓也氏ら研究チームは、スケールアップしたワイヤレス送電技術を実現しました。

部屋全体にワイヤレスで電力を送り、部屋のどこにいてもデバイスに給電できるようになったのです。

研究の詳細は、8月30日付の科学誌『Nature Electronics』に掲載されました。

部屋のどこにいても電子機器を充電できる

これまでのワイヤレス給電システムは、人体に有害かもしれないマイクロ波を放射したり、専用の充電パッドに電子機器を置いたりする必要がありました。

コードを挿す必要はないものの、給電範囲が極めて限られていたのです。

しかし今回開発された新システムは、給電範囲を部屋全体にスケールアップしました。

3m×3m×2mの部屋全体にワイヤレス給電が可能
3m×3m×2mの部屋全体にワイヤレス給電が可能 / Credit:笹谷 拓也(東京大学)_Room-scale magnetoquasistatic wireless power transfer using a cavity-based multimode resonator(2021)

3m×3m×2mの部屋全体に3次元磁場を生成することで、室内の「オールワイヤレス給電」が可能になったのです。

部屋のどこにいても、携帯電話やノートパソコンをワイヤレスで充電できます。

また体内に埋め込まれた医療機器への電力供給、家庭や施設内を移動するロボットへの電力供給が可能になるかもしれません。

東京大学にあるワイヤレス給電試験室
東京大学にあるワイヤレス給電試験室 / Credit:笹谷 拓也(東京大学)_Room-scale magnetoquasistatic wireless power transfer using a cavity-based multimode resonator(2021)

安全性も確保されており、実験では、連邦通信委員会(FCC)によって定められた電磁場曝露の制限値を超えることなく、どこでも50Wの送電が可能だったのとこと。

では、非常に便利に思えるオールワイヤレス給電は、どのようにして実現可能になったのでしょうか?

次ページ2種類の3次元磁場によって部屋全体のワイヤレス給電を可能に!

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