部屋のどこにいても電子機器を充電できる
これまでのワイヤレス給電システムは、人体に有害かもしれないマイクロ波を放射したり、専用の充電パッドに電子機器を置いたりする必要がありました。
コードを挿す必要はないものの、給電範囲が極めて限られていたのです。
しかし今回開発された新システムは、給電範囲を部屋全体にスケールアップしました。
3m×3m×2mの部屋全体に3次元磁場を生成することで、室内の「オールワイヤレス給電」が可能になったのです。
部屋のどこにいても、携帯電話やノートパソコンをワイヤレスで充電できます。
また体内に埋め込まれた医療機器への電力供給、家庭や施設内を移動するロボットへの電力供給が可能になるかもしれません。
安全性も確保されており、実験では、連邦通信委員会(FCC)によって定められた電磁場曝露の制限値を超えることなく、どこでも50Wの送電が可能だったのとこと。
では、非常に便利に思えるオールワイヤレス給電は、どのようにして実現可能になったのでしょうか?