謎だった地球の太陽風に対する「最初の防衛ライン」が明らかに

space 2018/05/11
Credits: NASA’s Goddard Space Flight Center/Mary Pat Hrybyk-Keith; NASA Goddard’s Conceptual Image Lab/Josh Masters
Point
・NASAは「磁気リコネクション」という現象を地球の磁気圏外で初めて発見に成功
・磁気リコネクションは太陽風やコロナと関連しており、その解明につながると期待される

 

私たちの地球がどうやって太陽風から守っているのか、その驚くべき映像が公開されたようです。

NASAは9日、科学誌Natureで、地球の周囲で起こる新たな磁気現象を発見したと発表しました。

Electron magnetic reconnection without ion coupling in Earth’s turbulent magnetosheath
https://www.nature.com/articles/s41586-018-0091-5

宇宙空間に向かって太陽が放つ太陽フレアは、コロナに蓄積された磁場のエネルギーが、「磁気リコネクション」によって解放されることで発生すると考えられています。したがって、磁気リコネクションは、太陽が地球や人間に与える影響を予測する「宇宙天気予報」においても大切な物理過程です。この現象は磁力線が別の磁力線へつなぎ変わるというもので、つなぎ変わる瞬間に熱や運動エネルギーを放出し、周囲の粒子を高速で弾き飛ばしています。

Credits: NASA’s Goddard Space Flight Center/Joy Ng

これまで磁気リコネクションが発見されていたのは、比較的に安定している地球の磁気圏でした。しかし今回は、その磁気圏外にある磁気圏シースという、太陽風による影響が強い乱流プラズマ内で磁気リコネクションが発見されたのです。

ロンドン大学の物理学者ジョナサン・イーストウッド氏は、「この観測で、太陽の大気圏のような場所や他の恒星の磁気環境について理解を深める新しい理論やモデルを作ることが可能になります」と述べました。

NASAは、磁気リコネクションが太陽コロナという太陽大気の最外層で200万度にもなる領域で果たす役割や、高速で吹く太陽風がどのように加速されるかなどの解明につながると語っています。

 

via: DailyMail / translated & text by ヨッシー

 

関連記事

宇宙の離れた2地点をつなぐ!「磁気ワームホール」が実験室でつくられていた

「宇宙は存在しない」。物理学者が「反物質」を調べた結果、驚くべき事実がわかる

SHARE

TAG

spaceの関連記事

RELATED ARTICLE