ジュラ紀のイルカ型とワニ型の「ミッシング・リンク」である化石が見つかる

animals_plants 2018/05/15
Credit: Independent
Point
・ジュラ紀のクロコダイルには、現在と同系統のものとイルカ型のものの2系統が存在
・ブタペスト博物館の化石の中に、両系統の性質をあわせ持つものを発見

 

ブダベスト博物館に保管されていた化石によって、クロコダイル系統のミッシング・リンクが特定されました。1億8千年前の標本によって、どの様にクロコダイル系統の枝が他の系統から別れ、イルカ型の生物が進化したのかが分かったのです。

A new large-bodied thalattosuchian crocodyliform from the Lower Jurassic (Toarcian) of Hungary, with further evidence of the mosaic acquisition of marine adaptations in Metriorhynchoidea
https://peerj.com/articles/4668/

ジュラ紀にこの海棲の捕食者が海を闊歩していたころ、地上には2タイプのクロコダイルが存在しました。1つのグループは今日のクロコダイルと非常に近く、体中が骨ばった装甲で覆われ、地上を歩くのに適した四肢を持っています。もう一方のグループは、装甲を持たず、代わりに今日の海棲生物のような尾ビレと足ヒレを持ち、海中で動き回りやすくなっていたイルカ型のものです。

今回新たに見つかった種は、この2つのグループの間の中間的な形態をしています。地上の種と同様な鱗の装甲を持ち、同時にイルカ型の種でみられる尾ビレを持っているのです。

標本を研究しているエディンバラ大学の地球科学者マーク・ヤング博士は、「この化石は、1億8千万年前にクロコダイルがどの様にしてイルカやシャチのような形態に進化し始めたかについての素晴らしい洞察を生み出しました。骨ばった装甲と尾ビレを同時に持つ存在は、ジュラ紀のクロコダイルに驚くほどの多様性があったことを強調しています」と説明しています。

この古代のクロコダイルは“Magyarosuchus fitosi”と名付けられており、その発見者であるアマチュア収集家アティラ・フィトスにちなんでいます。1996年ハンガリーの北西部の山脈で掘り起こされ、その後ブダペスト博物館で保管されていました。化石は、骨盤の断片、顎、背骨を含む僅かな破片で構成されています。

これらの破片を研究していた古生物学者のチームが、背骨の中の1つが普通でないことに気づき、詳しく調べた結果、それが尾ビレの一部を形成することがわかりました。

研究者たちは、この新しい発見は、ジュラ紀の古代クロコダイルが「モザイク」のように様々な適応をしていた証拠であると述べています。

 

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via: Independent/ translated & text by SENPAI

 

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