実はイルカは「子殺し」に「セクハラ」の常習犯!?可愛いイルカの怖い生態

animals_plants 2018/07/21
Credit: Gerald Carter on VisualHunt.com / CC BY-NC-ND
Point
・ハンドウイルカのオスはメスを攻撃的に群れに引き入れようとする
・血のつながりのない子イルカを放り投げて殺すこともある
・近親相姦の例も報告されている

 

「イルカはとても賢いですが、人と同じように、汚く、計算高くもなり得ます」と述べるのは、イルカ研究同盟の共同取締役でもある、マサチューセッツ大学のリチャード・コナー氏。

かわいいイメージの強いイルカですが、実は反対の顔を持っているようです。

セクハラ?暴力的な囲い込み

イルカは繁殖期に、メスを巡って凶暴な競争をします。1980年台、コナー氏らは、オーストラリアのシャークベイで、「オスのハンドウイルカが年頃のメスを暴力的に群れに囲った」とする現象を初めて報告。この「囲い込み」は、2,3匹のオスが一匹のメスを捕まえた時に始まります」と彼らは1992年の論文に記しています。ある一回の囲い込みでは、追い回し、顕示、攻撃的な態度が7kmに渡って85分間も続いたそうです。

また、オス同士の連携は非常に流動的であることがわかりました。オスの小さな集団は普通もっと大きな最大で14匹の「大同盟」の一部でした。加えて明らかになったのは、メスが特に望んで参加しているわけではないことです。オスの「配偶者に対する攻撃性」には、追い回し、尾ビレでの打撃、頭部の急な動き、突撃、噛みつき、体の叩きつけなどがありました。

メスは頻繁に逃げようとします。ただ、逃走に成功するのは、約4回に1回。しかも一年の間に、多くの異なる集団によって月ごとに囲われるそうです。

そしてよしんば逃げられたとしても、別の不吉な結果を招くことも。

1996年から1997年にかけて、バージニアの砂浜に37匹の若いハンドウイルカが打ち揚げられました。表面上、何も悪いことはなさそうでしたが、検死の結果、深刻な打撃による外傷の証拠が見つかりました。

2002年の研究では、「複数の箇所を骨折しており、肺の裂傷、柔らかな組織では打ち身が顕著でした」との報告も。

大人のイルカが、こういったオスの繁殖競争に巻き込まれ死亡したという証拠はたくさんあります。とりわけ、ヴァージニアビーチの水際である研究者が目にしたのは、イルカの行動イベントで「子供の放り上げ」と呼ばれるものでした。

子殺し

「子供の放り投げ」というと、親子で楽しく遊んでいる風景が浮かぶかもしれませんが、実態は恐ろしい殺戮行為。大人のオスが血縁関係にない赤ちゃんを殺すことで、子どもがいなくなった母親が発情状態に戻ることが狙いというのですから驚きです。2013年に、研究者たちは生まれたばかりの赤ちゃんをオスのイルカが攻撃しているのを目撃しています。この時は幸い、子イルカは逃げ切ったようですが…。

「もし、子殺しが実際にイルカ社会において脅威となるなら、メスは異なった群れの多くの異なるオスと繁殖するでしょう。そうすれば、オスたちは自分がその子の親である可能性もあるため、殺すことはなくなります。しかし、メスたちは、オスによって行動をコントロールされたくないようです」とコナー氏は言います。

「血縁」同士の交尾も…

もう一つ、イルカの繁殖行動について驚くべき事実があります。2004年のシャークベイにおけるイルカ集団の父親解析によって、イルカたちが時々、近親相姦していることが明らかになりました。BJAとして知られている一匹のオスが、1978年に父親になったのですが、15年後にその娘との子供を産む結果となりました。

「三ツ組の群れにその母親が混ざっているのを見たことがあります」とコナーは言います。それと一致するように、2010年に発表された研究では、この集団の近親相姦の割合が、偶然に起きる場合の予想よりも高くなることが確かめられました。

 

他にも様々な人間と仲良くなろうとしたり、死んだ魚をつかって「自慰行為」をしようとするイルカもいるようです。頭が良いだけに、その「ずる賢さ」や「好奇心」も一層高くなるのかもしれません。

 

交尾でオスとメスが融合する!? 謎すぎるチョウチンアンコウの生態

 

via: BBC / translated & text by SENPAI

 

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