幸福度を意識しすぎる人は幸福感が薄れる
幸福度を意識しすぎる人は幸福感が薄れる / Credit:Depositphotos
psychology

不安やうつを無理に避ける人は幸福でなくなると判明

2021.09.20 Monday

The pressure to avoid negative emotions might help explain why some approaches to happiness backfire https://www.psypost.org/2021/09/the-pressure-to-avoid-negative-emotions-might-help-explain-why-some-approaches-to-happiness-backfire-61860
When the pursuit of happiness backfires: The role of negative emotion valuation https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/17439760.2021.1897869

誰しも「幸せでありたい」と願うものです。

ところが幸福を追求しすぎると逆効果になる場合があります。

オーストラリア・フェデレーション大学(University of Ballarat)に所属する心理学者アンシュリー・ハンフリー氏ら研究チームは、「常に幸せを感じていなければならない」「ネガティブな感情をもってはならない」という非現実的なプレッシャーが、当人を苦しめると発表しました。

研究の詳細は、3月8日付の学術誌『Journal of Positive Psychology』に掲載されています。

「幸福度=人生の価値」なのか?

「幸福度が人生の価値を決める」という考え
「幸福度が人生の価値を決める」という考え / Credit:Depositphotos

世の中では「幸福度が人生の価値を決める」という考えが広まっています。

そのため、ある人々は「今、自分が幸せかどうか過度に気にする」傾向にあります。

自分の幸福度を絶えず評価するため、結果的に「幸せでなければならない」という強迫観念に追い込まれてしまうのです。

幸福を求めすぎるがゆえに、幸福でなくなっています。

では幸福を求めること自体が問題なのでしょうか?

そうではありません。いくつかの研究では、「その場で幸福を得ようとするのではなく、将来の幸福を求めて最善の行動を起こしている人は、ポジティブで人生の満足度が高い」という結果が出ています。

つまり、「今幸せか気にする人」よりも「将来の幸せのために、今頑張る人」の方が幸せなのです。

研究チームは、この2つのグループがもつ考え方をいくつか比較し、「幸せを求めているのに不幸になってしまう原因」を見つけようとしました

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