フォントをわずかに変化させて暗号化する画期的な技術が登場

technology 2018/05/11
Credit:Columbia University
Point
・文のフォントをわずかに変化させ情報を付加できる暗号技術を開発
・文章の内容とは独立に暗号化し、暗号化された文書を印刷したり別のファイル形式に変換しても機密情報を保つことが可能

 

コロンビア大学は、文のフォントをわずかに変化させることで、通常の文章に情報を付け加えることができる暗号技術を発明しました。

そのフォントは、”FontCode”と呼ばれ、文章で使われるフォントを人が認知できないくらい微小に変化させることで情報を入れ込んでいます。これはテキストソフトのWordやFrameMaker、Photoshopやillustratorなどの画像編集ソフトと互換性があるとのこと。

Credit:Columbia University / 実際に暗号化された文章と暗号化されてない文章

以前から文章中にメッセージを隠す技術はありましたが、文章の内容とは独立し、文書のファイルやそのキャプチャ画像を、印刷したり別のファイル形式にしても機密情報を保つことができる技術はこれが初めてです。

Credit:Columbia University / 暗号化されるプロセス

暗号化のプロセスを説明すると、まず機密文書をASCIIやUnicodeといったビット列にし、それを一連の整数に変換します。各整数は、機密文書とは別の文書を5文字ずつに区切ったブロックへ割り当てられます。次にブロックの中の1文字1文字に割り当てられる数字の合計が、ブロックに割り当てられた整数になるようにします。そうして各文字に与えられた数に基づいて、文字の形を微妙に変化させているというわけです。

研究チームのチャン・ツェング氏は、「FontCodeはかなり実用的で、企業が文書の改ざんや著作権を保護したいときや、アーティストが文書の見た目やレイアウトを変更せずにデータを安全に送受信するときに使えます」と述べています。

文書の扱いや著作権保護が注目される今、新たな暗号技術による改善が期待されます。

 

「愛」を楽譜に込めた男。音楽によって暗号化されたメッセージ

 

via: EurekAlert / translated & text by ヨッシー

 

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