あらゆる疾患の治療薬候補を探す人工知能が開発される
あらゆる疾患の治療薬候補を探す人工知能が開発される / Credit:Depositphotos
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あらゆる疾患と治療薬をマッチングさせる人工知能が登場

2021.10.02 Saturday

人工知能であらゆる疾患の治療薬を見つける方法を開発 https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/667
LIGHTHOUSE illuminates therapeutics for a variety of diseases including COVID-19 https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2021.09.25.461785v1

世界中には依然として治療薬が見つかっていない難病があり、新しい病気が流行することもあります。

そのため新薬の開発は絶えず求められてきました。

しかし膨大な化合物から目的に合致するものを探し当てるのは簡単ではありません

そこで九州大学生体防御医学研究所の中山 敬一(なかやま けいいち) 主幹教授ら研究チームは、あらゆる疾患の治療薬を見つける人工知能「LIGHTHOUSE(“灯台”の意)」を開発しました。

既にがん治療に役立つ化合物と、新型コロナウイルス治療薬の候補を発見することに成功しています。

研究の詳細は、生物学のプレプリントサーバー『bioRxiv』に9月27日付で公開されました。

タンパク質のアミノ酸配列を解析して治療薬候補を見つける

人工知能LIGHTHOUSEは灯台のように目的の化合物を照らし出す
人工知能LIGHTHOUSEは灯台のように目的の化合物を照らし出す / Credit:中山 敬一(九州大学)_人工知能であらゆる疾患の治療薬を見つける方法を開発(2021)

生体のさまざまな現象はタンパク質が担っています。

そのため疾患の原因となるタンパク質の立体構造が分かれば、そのタンパク質に効果を発揮する治療薬を探すことも可能です。

ところがタンパク質の立体構造の多くは依然として未知のままであり、創薬はなかなか進みません。

そもそも無数にある化合物の中から治療薬として働くものを見つけなければいけないため、探索にも時間がかかります。

そこでチームは、タンパク質の立体構造を全く使わずに、入手が容易な「タンパク質のアミノ酸配列」のみから、治療薬の候補を見つけることにしました。

人工知能「LIGHTHOUSE」を開発し、アミノ酸配列の分析と、治療に有望な化合物を探索できるようにしたのです。

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