「市松模様の壁」が組み込まれたひまわり幼稚園
「市松模様の壁」が組み込まれたひまわり幼稚園 / Credit:構造計画研究所_木製パネル耐震壁「CLT市松ブロック壁」の特許取得(2021)
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全集中で呼吸する家! 高い耐震性を備えた「市松模様の壁」が開発される

2021.10.11 Monday

2021.10.10 Sunday

木製パネル耐震壁「CLT市松ブロック壁」の特許取得 https://www.kke.co.jp/release/12922 Japanese Engineers Build Earthquake-Resistant Checkered Block Wall https://interestingengineering.com/japanese-engineers-build-earthquake-resistant-checkered-block-wall

市松模様は、日本で昔から愛されてきた格子柄の一種です。

現代でも、人気漫画のキャラクターを象徴する柄として話題になっています。

そんな市松模様ですが、最近になって「耐震性を備えた壁」として利用できると判明しました。

日本の構造計画研究所が、「市松模様の壁(正式名称:CLT市松ブロック壁)」を発明し、特許を取得したのです。

耐震性のあるCLT市松ブロック壁

新しく発明された「CLT市松ブロック壁」は、市松模様に組み合わされた地震耐性のある新しい壁です。

この壁は、名前の通りCLTパネルから作られています。

CLTパネルとは、板の方向が直交するように重ねたパネルのことです。

CLTまたは直交集成板
CLTまたは直交集成板 / Credit:一般社団法人日本CLT協会

コンクリートと比べて軽く、断熱性が高いというメリットがあります。

またCLTパネルで作られた建物は地震に強く、ある実験では「阪神淡路大震災以上の力が加わっても倒壊しない」という結果が得られたようです。

この技術はオーストラリアやヨーロッパを中心に発展してきましたが、近年では日本にも取り入れられており、特に注目されています。

(左)CLT市松ブロック壁, (右)市松模様
(左)CLT市松ブロック壁, (右)市松模様 / Credit:(左)構造計画研究所_木製パネル耐震壁「CLT市松ブロック壁」の特許取得(2021)

そして開発チームは、比較的小さいCLTパネルを鋼板とピンを使って格子状に組み合わせることにしました。

すぐに崩れそうに思えますが、実は高い耐震性が期待できる「耐震壁」とのこと。

フレームによくある「斜めに組まれた鉄骨」は耐震性を向上させる
フレームによくある「斜めに組まれた鉄骨」は耐震性を向上させる / Credit:Depositphotos

なぜなら、この市松模様の組み方が、建築フレームによく見られる「斜めに組み込まれた鉄筋」のような耐震効果(ブレース効果)を生み出すと考えらえており、その性能は実験で証明済みです。

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