冷やすと黄色に変化する「極低温カメレオンダイヤモンド」
カメレオンダイヤモンドが発見されたのは今回が初めてではありません。
最初に発見されたのは1866年のことであり、その後、しばらくしてからジュエリー業界でも認知されるようになりました。
従来のカメレオンダイヤモンドは2種類知られていました。
1つは200℃まで熱することで色が変わり、もう1つは24時間以上暗室に置いておくことで色が変わるというもの。
これらは元々緑色ですが、上記のような処置によって一時的に茶色または黄色へと変化します。
そして最近、ペルソー氏が顧客のためにダイヤモンドを鑑定した際、3種類目の変化を発見しました。
この新しいカメレオンダイヤモンドは、-196℃まで冷やすことで、灰色から黄色、また灰色から青色へと変化します。
現段階では、合計5つの「極低温カメレオンダイヤモンド」が見つかっているとのこと。
ちなみに、ダイヤモンドの極度な冷却は研究機関で定期的に行われているようです。
冷却すると、ダイヤモンドの原子の振動を抑えられます。
そのため、さまざまな波長の光を吸収する様子を正確に測定するのに役立つのです。
さて、このようにして偶然見つかったカメレオンダイヤモンドですが、その色の変化はどのように起こるのでしょうか?