動物のフンで作られた塩分除去フィルター
動物のフンで作られた塩分除去フィルター / Credit:Alyssa Stone(Northeastern University)_MANURE MAKES DRINKING WATER? AN UNLIKELY SOLUTION TO A GLOBAL CRISIS(2021)
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動物のフンを使って海水から塩分を除去するフィルターが登場

2021.10.23 Saturday

MANURE MAKES DRINKING WATER? AN UNLIKELY SOLUTION TO A GLOBAL CRISIS https://news.northeastern.edu/2021/10/20/making-drinking-water-with-manure/#_ga=2.6023603.1609067529.1634866770-1448792582.1634866770
Farm-waste-derived recyclable photothermal evaporator https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2666386421002605?via%3Dihub

ユニセフによると、14億2000万人もの人が水不足の地域に住んでいます。

そこでアメリカ・ノースイースタン大学(Northeastern University)機械産業工学部に所属するイー・ジャン氏ら研究チームは、動物のフンを利用して海水から飲料水を作る方法を開発しました。

フンを加熱してできた粉末状の炭素が、海水から塩分を除去するフィルターとして働くのです。

研究の詳細は、9月22日付の科学誌『Cell Reports Physical Science』に掲載されました。

海水を飲料水にする取り組み

飲料不足を解決する1つの方法は、海水から塩分を取り除き淡水化することです。

一般的な方法では、海水を蒸発させる際に塩分を取り除くフィルターが必要になります。

とはいえ、これらフィルターの材料は製造コストが高く、環境にやさしくありません

さらに淡水化させるためのすべてのプロセスで電力を必要とします。

新しいフィルターを開発したイー・ジャン氏
新しいフィルターを開発したイー・ジャン氏 / Credit:Alyssa Stone(Northeastern University)_MANURE MAKES DRINKING WATER? AN UNLIKELY SOLUTION TO A GLOBAL CRISIS(2021)

そこで研究チームは、太陽光を利用して電気のいらない淡水化の方法を探すことにしました。

水不足の地域でも容易に入手できる材料と太陽光で機能する新しい淡水化フィルターを開発しようとしたのです。

そして彼らが注目したのが、肥料として用いられている動物のフンです。

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