地上での袋型培養槽による栽培の様子
地上での袋型培養槽による栽培の様子 / Credit:キリンホールディングス株式会社/JAXA,国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟で世界初となる袋型培養槽技術による栽培実験を実施(2021)
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2021.10.25 Monday

日本が宇宙で「袋型培養槽によるレタスの栽培」に成功 世界初の快挙 (2/2)

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宇宙でレタスを収穫

国際宇宙ステーション(ISS)(左)と「きぼう」内の実験装置の設置場所(右)
国際宇宙ステーション(ISS)(左)と「きぼう」内の実験装置の設置場所(右) / Credit:JAXA/NASA

実験は2021年8月27日から10月13日までの48日間実施され、期間中は培養液の供給や空気交換をしながらレタスの栽培が行われました

実験用に用意された栽培装置は、打ち上げの際の積載重量低減のために、幅44cm×奥行35cm×高さ20cmという大きさで、5kgの重量に抑えられましたが、ここでは3袋の栽培が可能です。

実証実験用栽培装置
実証実験用栽培装置 / Credit:JAXA/竹中工務店/キリン/千葉大/東京理科大

培養液は、ISSの飲料水から作成され、無菌化して各培養袋に供給し、定期的に自動撮影が行われました。

こうして宇宙で栽培されたレタスは、見事に生育を続け収穫まで至ることができたとのこと。

密閉した袋内で栽培されたレタス (左:収穫前の様子 右:地上に回収する前の様子)
密閉した袋内で栽培されたレタス (左:収穫前の様子 右:地上に回収する前の様子) / Credit:竹中工務店/JAXA,国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟で世界初となる袋型培養槽技術による栽培実験を実施(2021)

この宇宙で栽培に成功したレタスは、今後、食品衛生上の問題がないかチェックされ、今回の栽培方法の優位性などが評価されていきます。

将来的には、この袋型培養槽技術を用いることで、一度に大量の葉菜類が栽培できるだけでなく、ウイルスに感染する恐れのない苗の栽培にもつながると期待されます。

また、惑星探査時の長期の宇宙滞在などで、滞在施設での大規模栽培も期待することができます。

月面農場モデルイメージ(左)、地上での袋型培養槽による栽培の様子
月面農場モデルイメージ(左)、地上での袋型培養槽による栽培の様子 / Credit:竹中工務店,キリンホールディングス株式会社/JAXA,国際宇宙ステーション「きぼう」日本実験棟で世界初となる袋型培養槽技術による栽培実験を実施(2021)

月面に宇宙農場が作られるというのは、SFに描かれた時代が現実に近づいているという感じがします。

宇宙で人類が生活する日は、着実に迫っているのでしょう。

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