ロボットネコと接する認知症患者
ロボットネコと接する認知症患者 / Credit:Bryanna Streit LaRose(FAU)_CAT’S MEOW: ROBOTIC PET BOOSTS MOOD, COGNITION IN ADULTS WITH DEMENTIA(2021)
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ロボットペットに「認知症高齢者の行動を改善する作用」があった (2/2)

2021.10.31 Sunday

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ロボットペットは認知症患者の気分と行動を改善させる

ロボットペットで認知症の症状が緩和される
ロボットペットで認知症の症状が緩和される / Credit:Depositphotos

チームはロボットペットがもたらす影響を調査するため、手頃な値段のロボットネコを購入。

そのロボットネコを認知症患者たちに与えました。

その際、患者には「ロボットネコが生きている動物ではなくロボットである」ことがはっきりと伝えられました。

また患者にはロボットネコの名前を決めてもらい、首輪と名札もつけてもらうことに。

そして日々の生活を共に送ってもらい、患者の気分や行動がどのように変化するか調査したのです。

その結果、実施したいくつかの検査のすべてで、患者の気分スコアに改善が見られました。

またうつ症状の改善し、注意力や計算力、言語能力にも小~中程度の向上が確認されたようです。

実際研究チームは、患者がロボットネコに笑顔で話しかける様子を観察しています。

患者たちは、ロボットネコの鳴き声や頭の動き、まばたきを見て、「自分の話を聞いてくれている」「自分を愛してくれている」と感じたようです。

さらに患者のうち何名かは、ロボットネコと一緒に遊んだり寝たりしました。

患者たちは可愛らしいロボットペットとのコミュニケーションに夢中になる中で、自然と気分や行動、そして認知機能が改善されていったのです。

この結果に対してチームは、次のように付け加えています。

「重要なのは、認知症患者の気分や行動の改善が、介護者や家族の生活の質を向上させる、という点です」

さて、ロボットペットを使ったケアは、ペットの世話やアレルギーの心配がありません。

頭や目が動く程度のロボットペットであれば、比較的安く販売されているため、ほとんどの家庭で導入できるでしょう。

現在、認知症の家族を介護しているのであれば、ぜひロボットペットを購入してみてはいかがでしょうか?

家族の負担が少しでも減り、患者自身ももっと幸せになれるかもしれません。

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