脳に電極を刺し「うつ病スイッチ」を刺激する臨床試験が開始!
脳に電極を刺し「うつ病スイッチ」を刺激する臨床試験が開始! / Credit:JMARCHIN
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脳に電極を刺し「うつ病スイッチ」を刺激する臨床試験が開始される (2/3)

2021.11.09 Tuesday

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電気刺激はβ波を抑えてネガディブな思考回路を遮断した

電気刺激はβ波を抑えてネガディブな思考回路を遮断した
電気刺激はβ波を抑えてネガディブな思考回路を遮断した / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

電気刺激によってはどんな反応を起こしたのか?

研究者たちが電気刺激を受けている脳が示した反応を分析したところ、電気刺激を与えた部位で、数分のうちに、脳のβ波が弱くなっていたことが判明します。

また1週間後の精神状態も、β波が弱くなっていた人ほど、うつ病が良くなっていたことが示されました。

β波は通常、特定の行動を続けるか停止するかを脳が判断するときに発せられることが知られています。

そのため研究者たちは、電気刺激がうつ病の原因となる常習化したネガディブな思考回路の反復を抑え込んだのだと考えました。

特定の脳機能を遮断して精神的な効果を得ようとする手法は古くはロボトミー手術などで行われてきました。

人間性を破壊するロボトミー手術がノーベル賞をとった理由

ロボトミー手術の場合、脳の一部をその他の部位から切り離してしまうため取り返しがつかない結果となりますが、脳深部刺激療法の場合、損傷部位は電極が刺し込まれる部分だけであり、影響を最小限に抑えることが可能です。

次ページ臨床試験は第二相がはじまりつつある

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