浮遊して撮影する自撮り用のカメラドローン
浮遊して撮影する自撮り用のカメラドローン / Credit:ZeroZeroRobotics_Hover Camera X1: Pocket-Sized Self-Flying Camera(2023 Indiegogo)
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手軽に自撮りで空撮が可能に!?わずか125gの「ホバーカメラ X1」

2023.06.02 Friday

スマホを使った自撮りは、家族や友人と共に美しい景色を記録するのに最適です。

そして自撮り棒はシンプルなアイテムでありながら、自撮り写真の品質を大きく向上させてくれます。

しかし今や、自撮り棒はもう古い存在かもしれません。

アメリカのクリエイターチーム「ZeroZeroRobotics」は、カメラをその場で浮遊させて自撮りできる「ホバーカメラ X1」を開発しました。

従来のドローンのようにごついコントローラーで操作する必要はなく、ボタン1つで簡単に浮遊して撮影してくれます。

Hover Camera X1 drone can be used without an app or a remote https://newatlas.com/drones/hover-camera-x1-drone/ Hover Camera X1: Pocket-Sized Self-Flying Camera https://www.indiegogo.com/projects/hover-camera-x1-pocket-sized-self-flying-camera#/

自撮りに特化したドローン「ホバーカメラ X1」

自撮り棒は便利だが、角度や距離に限界がある
自撮り棒は便利だが、角度や距離に限界がある / Credit:Canva

自撮り棒を使うなら、ある程度遠くから自分たちを撮影できますが、映せる範囲や角度にはどうしても限界があります。

カメラを搭載したドローンを利用すれば、自撮り棒以上に多彩な映像を撮影できるでしょう。

しかしドローンの多くは、環境モニタリング、測量、警備、映画の空撮などを目的に開発されており、機体サイズ・飛行時間・コントローラー・操作技術・コストパフォーマンスなど、どの要素をとっても「自撮り」には大げさになってしまいます。

旅先で友達と自撮りするために、大きなドローンとコントローラーをわざわざ持っていく人などいないでしょう。

自撮りに特化したコンパクトなドローン「ホバーカメラ X1」
自撮りに特化したコンパクトなドローン「ホバーカメラ X1」 / Credit:ZeroZeroRobotics_Hover Camera X1: Pocket-Sized Self-Flying Camera(2023 Indiegogo)

そこでZeroZeroRoboticsの開発チームは、自撮りに特化したドローン「ホバーカメラ X1」を開発しました。

X1は4つのプロペラで浮遊する小型ドローンです。

プロペラがカバーで覆われているため怪我をする心配はなく、誰もが簡単に操作できます。

手のひらからわずか3秒で起動

その場で浮遊し、2.7K/30fpsの動画、1200万画素の静止画をブレを補正しながら撮影してくれます。

コンパクトで軽く、折り畳み可能
コンパクトで軽く、折り畳み可能 / Credit:ZeroZeroRobotics_Hover Camera X1: Pocket-Sized Self-Flying Camera(2023 Indiegogo)

またX1の重さはたったの125gであり、折りたたむと127mm×86mm×31mmの直方体になります。

コンパクトで軽いため、持ち運びも便利です。

普段自撮り棒を携帯しているなら、それをX1に変えても特に気にならないレベルでしょう。

ホバーモードでは、ワンタッチで浮遊しユーザーを撮影してくれる
ホバーモードでは、ワンタッチで浮遊しユーザーを撮影してくれる / Credit:Zero Zero Robotics(YouTube)_Hover Camera X1 Pocket-Sized Self-flying Camera: Small, Lighter, and Easier(2023)

そしてX1には5つのモードが用意されており、ハイレベルな自撮りが可能です。

ホバーモードでは、浮遊した状態でユーザーを撮影してくれるため、どんな場所でもハンズフリーの自撮りが可能です。

X1の基本モードと言えるでしょう。

オービットモードとズームアウトモード
オービットモードとズームアウトモード / Credit:Zero Zero Robotics(YouTube)_Hover Camera X1 Pocket-Sized Self-flying Camera: Small, Lighter, and Easier(2023)

オービットモードでは、X1がユーザーの周りを自動で周回してくれるため、「Vlog」や「家・車・場所の紹介」など、ハイセンスな動画コンテンツを作成するのにぴったりです。

ズームアウトモードは、X1がユーザーから遠ざかり、美しい景色やドラマチックな動画を撮影するのに役立ちます。

バーズアイモードとフォローモード
バーズアイモードとフォローモード / Credit:Zero Zero Robotics(YouTube)_Hover Camera X1 Pocket-Sized Self-flying Camera: Small, Lighter, and Easier(2023)

バーズアイモードでは、X1が上昇し、ユーザーを上からまっすぐに見下ろして撮影します。

ワンタッチで俯瞰写真を入手できるのです。

フォローモードでは、最高速度20km/hでユーザーを撮影しながら追いかけてくれます。

このように多彩な自撮りが可能なX1ですが、操作のためにごついコントローラーは必要ありません。

専用のスマホアプリでX1を簡単に遠隔制御でき、撮影した写真もリアルタイムで取得できるのです。

新たな自撮り体験が可能。連続飛行時間は短め
新たな自撮り体験が可能。連続飛行時間は短め / Credit:ZeroZeroRobotics_Hover Camera X1: Pocket-Sized Self-Flying Camera(2023 Indiegogo)

難点をあげるとすれば、1回の充電で約11分間しか連続飛行できないことです。

この問題は追加のバッテリーを使用することでいくらか解決しますが、それでも旅行先での撮影は素早く済ませる必要があるでしょう。

また国土交通省によると、重量100g以上が「無人航空機」に該当するため、日本ではX1も規制の対象となります。

現時点の重量では、「好きな場所で気軽に撮影する」のは難しいのかもしれません。

とはいえ、自撮り特化型ドローンである「ホバーカメラ X1」は、私たちに自撮りの新たな可能性を教えてくれました。

自撮り用ドローンの存在が多くの人に認知されたり、機体の軽量化が進んだりするなら、「自撮りといえば”棒”ではなく”ドローン”」と言われる時代が来るのかもしれません。

現在、「ホバーカメラ X1」はクラウドファンディングサービス「Indiegogo」にて支援募集中であり、特価329ドル(約4万6000円)で入手できます。

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