夏休みといったら自由研究
夏休みといったら自由研究 / Credit:photoAC
chemistry

意外と奥が深かった自由研究!ミョウバン結晶はなぜ正八面体? (2/2)

2023.08.05 Saturday

前ページミョウバンの結晶とは?

<

1

2

>

ミョウバンの結晶を作ってみよう!

自宅でもできるミョウバンの結晶
自宅でもできるミョウバンの結晶 / Credid:photoAC

ミョウバンは安全で結晶が作りやすいものだと分かりました。

そこで、自宅でミョウバンの結晶を作ってみてはどうでしょうか

【用意するもの】

ミョウバン(焼ミョウバンでも可能)
・水
・透明の耐熱性コップ
・割り箸
・釣り糸

【結晶の作り方】

  1. 水200mlを60℃以上に温め、透明の耐熱性コップに入れる
  2. その中に40gのミョウバンを入れて溶かす(焼ミョウバンであれば20g)
  3. ゴミが入らないようにラップなどで蓋をして室温に冷やす
  4. 1~2日経過すると底に結晶ができる

これで結晶を作ることができます。

さらに大きな結晶に育てたいときには以下のような手順で育てていきます。

【結晶の育て方】

  1. できた結晶の中から形が良いものを選び、紐で結ぶ
  2. 結晶をつなげた紐を割り箸に結ぶ
  3. ミョウバン水の中にそのほかの結晶を入れ再度60℃まで温めて溶かす
  4. そこに割り箸とつなげた結晶を入れる
  5. ラップなどで蓋をし、室温で放置して冷やす
ミョウバン結晶の育て方
ミョウバン結晶の育て方 / Credit:ナゾロジー編集部作成

こうしていくと、元となる結晶にさらに固体化したミョウバンが付着し、どんどん大きくなっていきます。

綺麗な結晶を作るポイント

基本的にミョウバンの結晶は正八面体になるはずですが、状態によってはゴツゴツとしたかたちになることもあります。

これは核となる結晶がいろいろな場所でできている、多結晶状態になっているからです。

多結晶状態は水溶液を急激に冷やすことで起こりやすくなります。

また、元となる結晶がいびつな形だと、それを元に結晶が成長してしまうため、やはり成長した結晶もいびつなかたちとなります。

そこで、綺麗な結晶を作るためには以下のポイントを守ってみてください。

・冷やすときは冷蔵庫ではなく室温でゆっくり冷やす
元となる結晶はきれいな形をしているものを選ぶ

きれいな結晶作りをするためには、あちこちで結晶の核がある状態ではなく、中心となる結晶を核として成長させることがポイントです。

これさえ守れば、自宅でも綺麗な結晶作りができるはずです。

ミョウバンはスーパーや薬局などでも手に入れられるので、ぜひ試してみてください。

<

1

2

>

コメントを書く

※コメントは管理者の確認後に表示されます。

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

化学のニュースchemistry news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!