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ニュートンが外出自粛中に実践したことがスゴイ (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.04.12 Sunday

前ページ大学からの自宅待機命令。ニュートンは自然哲学者として家で過ごした

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外出自粛と三大業績。ニュートンは在宅でも多くのことを学んだ

まず、ニュートンが農場に帰って一番最初にしたことは、大学で学んだ数学を自分でまとめることです。

ニュートンは物理学を考えるときに物体が動いた軌跡を数式で表せないか考え、流率という言葉を生み出します。流率とは物体が一定時間に動く距離の割合のことです。

例えば、ある物体Aがxの地点にいたとして、その流率をx・とします。すると一定時間後にある物体Aはx + x・の地点にいるわけです。

このような考え方が今の微分積分法の源になっています。

次に、ニュートンは光に興味を持ちました。

彼はプリズムという三角形のガラスの結晶に光を当てると、七色に光が分かれる(分光する)ことを発見しました。今では高校生でも知っている、太陽光にはすべての色の成分が含まれているという事実を見つけたのです。また、そのことを1704年「光学」という書籍で発表しています。

最後に万有引力の発見です。

地球上ではすべての物体に重力がはたらいていることを皆さんは知っていると思います。その重力を発見したのがニュートンです。

発見の経緯について「庭仕事をしているときにリンゴが木から落ちた」のを見てひらめいたという逸話がありますが、実は真偽は不明のようです。

ただ、ニュートンの生家の前には今でも果樹園が広がっているので、リンゴの木が彼の身の回りにあったことは事実なのでしょう。

画像
credit: pixabay

このように、ニュートンはペストの影響で大学から自宅待機を命じられるなど、社会的隔離があったにもかかわらず成功を収めています。

今、世界は新型コロナウイルスの影響でペストのときと同じような社会的隔離をせずにはいられない状況です。

しかし世界のどこかにはニュートンのような野心をもって、世界を変える準備をしている人がいるのではと信じたいものですね。

3分で学べるアインシュタイン「一般相対性理論」

reference: wikipedia / written by shuni

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