化学 アモルファス ガラス シミュレーション 東京大学
2020.10.19 Mon ガラスでは分子の再配置が絶えず起こっている。分子の“固体的な振動”と“液体的な流動”の中間的な状態が明らかに
ガラスは固体か? 液体か? 物理学にはこんな議論があります。
これは微視的なガラスの分子構造を見た場合にわかることで、物理学的にはガラスは固体とは言い切れない不思議な構造をしているのです。
そんな不思議なガラスの状態について、10月15日に米国物理学協会が発行する学術雑誌『The Journal of Chemical Physics』に掲載された研究では、シミュレーションによりガラスが固体と液体の中間状態であることを明らかにしたと報告しています。
この研究は東京大学、中国上海交通大学、フランスグルノーブル大学の国際研究チームから発表されていて、新たな発見によるとガラスの分子は絶えず再配置を行っているのだそうです。