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2020.09.20 Sun “海賊ヴァイキング”は純血の強戦士ではなく、誰でもなれる「精神的グループ」だったかもしれない
スカンディナヴィア半島の強戦士として知られる「ヴァイキング」は、9〜11世紀にかけ、ヨーロッパ沿岸部で侵略や略奪を繰り広げました。
重厚な手斧や盾、2本の角が生えたカブトを身に着け、ロングシップに乗る姿が、ステレオタイプとして浸透しています。
ところが、9月16日付けで科学雑誌『Nature』に発表された最新の研究において、ヴァイキングは、スカンディナヴィア人の遺伝子のみを受け継ぐ、純粋に民族的な戦士ではなかったことが判明しました。
6年におよぶDNA調査によると、スカンディナヴィアには、ヴァイキング時代(諸説あるが、一般に800〜1050年代を指す)以前に、南ヨーロッパ、西アジア、ロシアからの遺伝的流入があったとのことです。