エイズを「自然治癒」させた超免疫持ちの人間が発見される
「不治の病」というイメージのあるエイズ(AIDS:後天性免疫不全症候群)を完全に駆逐できる「超免疫」ともいえる体質を持った人間の存在が明らかになりました。
8月26日に学術雑誌「Nature」に掲載された研究によれば、この奇跡の患者はエイズを完全に自力で自然治癒させていたとのこと。
治癒後、患者の体にはまともに動くエイズ遺伝子は存在せず、わずかに残った遺伝的痕跡すらも消えかけていたのです。
エイズはヒトの免疫を低下させますが、この奇跡の患者は、エイズウイルス(HIV:ヒト免疫不全ウイルス)の「人の免疫を低下させる機能」すら、超免疫で撃破していたことになります。
今回の研究ではこの世界初のケースを報告すると共に、奇跡のメカニズムの解明も試みられました。
いったいどんな仕組みがエイズウイルスを完封していたのでしょうか?