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2021.01.28 Thursday

2019.08.12 Monday

ヒトの微生物は「未知のタンパク質」を大量に生み出していた

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Credit: pixabay

Point

■ヒト微生物叢が数万種類を越える未知の小型タンパク質を生産していることが示された

■これらのタンパク質は、細胞間のコミュニケーションや戦争だけでなく、微生物を健康維持に必要なメンテナンス機能にも関連

■これらの小型タンパク質のDNAはRNAに転写され、翻訳のためにリボソームに輸送される

人体は、無数の微生物でいっぱいの不思議の国です。

ですがその具体的な仕組みは、ほとんど明らかになっていません。

スタンフォード大学医学部のエイミ・バット氏らが、ヒト微生物叢が未知のタンパク質を大量に生産していることをこのほど示しました。これらのタンパク質はあまりにもサイズが小さいために、これまでの調査では見落とされてきたといいます。

論文は、8月8日付けで雑誌「Cell」に掲載されています。

Large-Scale Analyses of Human Microbiomes Reveal Thousands of Small, Novel Genes
https://www.cell.com/cell/fulltext/S0092-8674(19)30781-0

存在をあえて無視…「目に見える盲点」だった小型タンパク質

研究チームは微生物同士の相互作用の秘密が、極小サイズのタンパク質の中にある可能性を以前から疑ってきました。ですが、どの微生物DNA配列が極小遺伝子を含むのかを予測することは困難だったため、その存在を体系的に無視してきました。いわば「目に見える盲点」です。

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微生物は、消化や食糧の供給、健康状態の維持を助けますが、これらの仕組みを細分化することはこれまで困難でした。そこで今回研究チームは、従来の研究の網目をかいくぐってきた小型タンパク質の中こそが、細胞膜を通り抜けて近くの寄生相手や微生物に情報を伝達する役割を担っているのではないかと予測したのです。

微生物ゲノムは、長い文字列から成る一冊の本のようなもので、その中のごく一部だけがタンパク質を作るのに必要な情報を符号化しています。従来は、遺伝子を挟む「スタート」と「ストップ」の信号を示す文字の組み合わせを見つけることで、タンパク質遺伝子が特定されてきました。

ところが、問題は、より小型のタンパク質においては誤った陽性反応が大量に現れてしまうことでした。

次ページ予測を大幅に上回る小型タンパク質の特定に成功

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