運動は朝食前がベスト。健康維持には空腹時のエクササイズが効果的と判明

life 2019/11/07
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  • 朝食前(空腹時)の運動がインスリン感受性を高め、結果的に2型糖尿病や心血管疾患のリスクを低下させることが示された
  • 朝食前に運動した場合、朝食後に運動した場合と比べて、運動中に燃焼する脂肪量が約2倍に増えた

健康維持には適度な運動が不可欠だと分かってはいても、家事や仕事に追われて運動する時間を十分に確保できないという人は多いでしょう。そんな悩みを解決してくれる研究結果が発表されました。

「The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism」に掲載された論文によると、運動する時間を単に増やすことより、「いつ運動するか」が重要のようです。

Lipid metabolism links nutrient-exercise timing to insulin sensitivity in men classified as overweight or obese
https://academic.oup.com/jcem/advance-article/doi/10.1210/clinem/dgz104/5599745

朝食前の運動でインスリン感受性が改善

詳細を知る前に、まずは血糖値をコントロールするホルモンであるインスリンについて理解する必要があります。食後のインスリンの主な働きは、血中の糖を筋肉へ運搬することです。糖は筋肉の中に蓄えられ、エネルギー源として使われます。

運動不足で太り過ぎるとインスリン感受性が低下するため、身体はより多くのインスリンを分泌しなければならなくなります。このことは、太り過ぎが2型糖尿病や心血管疾患のリスクを増大させる理由の1つです。

運動するメリットの1つは、インスリン感受性を高めることで血糖値の制御を助けることです。今回の研究では、インスリン反応に運動と食事のタイミングが深く関わっていることが明らかになりました。

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研究チームは、50分間のサイクリングを週3回行うトレーニングを被験者に行わせ、その反応を6週間にわたって観察。

太り過ぎや肥満症の男性被験者のグループが朝食前の空腹時に運動を行ったところ、トレーニング後にインスリン反応の改善が見られました。つまり、血糖値を下げるのに必要なインスリンの量が減少したということです。このことは、トレーニング後に2型糖尿病や心血管疾患といった病気のリスクが低下したことを意味します。

これに対して、朝食後に同じ運動を行った男性被験者のグループでは、インスリン反応の改善が見られませんでした。

脂肪燃焼量が倍増しても食べ過ぎには要注意

加えて、朝食前に運動したグループは、朝食後に運動したグループと比べて、運動中に燃焼する脂肪量が約2倍に増えました。実際、前者にはさまざまな健康面での改善が見られました。

空腹時の運動については、脂肪燃焼量の増加が体重の減少に直接つながると誤解している人が多いかもしれません。ですが、減量において重要なのはエネルギーバランスです。食事によって摂取したエネルギーから、運動などによって身体が消費したエネルギーを差し引いた量こそが大切なのです。

運動で脂肪燃焼量が増えたからといって、劇的に体重が減ることを過度に期待するのは考えもの。運動したからといって、その分たくさん食べてしまっては元も子もありません。

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今回の調査は男性のみを対象としたものだったため、同じ結果が女性でも再現できるかどうかを今後は調査する必要があります。また、サイクリングという中強度の持久力トレーニングに限らず、より負荷の大きい運動の場合はどうかについても調べる必要があるでしょう。

いずれにしても、同じ運動をするのであれば空腹時にした方が得ということですね。

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reference: sciencealert / written by まりえってぃ

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