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火星の夏は一日中「陽子オーロラ」が出現すると判明 (2/2)

2021.02.05 Friday

2020.01.03 Friday

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夏の火星

火星探査機「メイブン」のプロジェクトチームは、最初この陽子オーロラを観測したときは、非常に珍しい現象であると考えていました。

しかし、新たな研究では、それが適切な時間と場所で観察していなかったからだといいます。

よく調べてみると、この陽子オーロラは、火星の南側の夏に非常に高い確率で発生していることがわかったのです。

火星は夏になると巨大な砂嵐が発生することがあります。これは大気中の水蒸気を強制的に高層へと押し上げ、太陽の紫外線によって水素と酸素に分解します。

軽い水素はさらに上層へと上がっていき、火星を囲む水素コロナを厚くするのです。これが太陽風の陽子と相互作用をお越し、先の陽子オーロラを発生させやすくする理由です。

つまり、この夏に多く見られる陽子オーロラは、火星が宇宙へ水分を失っていくプロセスの1つでもあるのです。

もし火星へ夏時間に旅行にいった際は、紫外線に敏感なゴーグルを着けていれば、美しい昼間の陽子オーロラが見られるといいます。

でも火星がどんどん水を失っていると考えると、ちょっと切なくなりますね。

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