木星の鮮やかな「シマ模様」のナゾがついに明かされる

space 2018/08/14

Point
・国際研究チームがNASAの木星探査機「ジュノー」の情報から、木星の「縞模様」の謎を明らかにした
・障害物のない「ガス惑星」である木星のジェット気流が、アンモニアの雲を真っ直ぐに運ぶことで「縞模様」ができあがる
・ジェット気流の深さは強い「磁場」によってコントロールされている可能性がある

オーストラリア国立大学の研究者らで構成された国際研究チームが、NASAの木星探査機である「ジュノー」から得た情報を頼りに、木星の「縞模様」の秘密を解き明かしました

Magnetic Suppression of Zonal Flows on a Beta Plane
http://iopscience.iop.org/article/10.3847/1538-4357/aace53/meta

太陽系最大の惑星である木星は、水素やヘリウムから成る「ガス惑星」です。そして、地球の「ジェット気流」と同様に、木星にもいくつかのジェット気流が西から東へ流れています。しかし地球と異なるのは、その流れを遮る山などの障害物が木星にはないといった点です。

そのため、木星の上層部にあるアンモニアの雲が乱気流などを起こすことなくジェット気流によって運ばれて、あのような鮮やかな「縞模様」が出来上がるのです。

ジュノーから得られたデータから、ジェット気流が木星の「色とりどりの雲」の下、およそ3,000kmの深いところにまで達していることが判明。これまで、科学者たちはその「深さ」について様々な議論を重ねてきましが、この研究でその謎が明らかになった形となります。

さらに研究者は、木星のジェット気流が強い「磁場」によって抑えつけられているといった可能性を指摘します。木星の内側の磁気を帯びたガスにより、ジェット気流がそれ以上深くまで達することができないと考えられるのです。

木星の謎を一つ解き明かしたこの研究。このように木星について研究を重ねることにより、木星自体の理解が深まるだけでなく、惑星において大気の流れがどのような役割を果たしているのかといった、ジェネラルな見識を広げることにもなりそうです。

 

木星の新しい衛星を12個発見 「1つは変わり者」

 

via: dailymail / translated & text by なかしー

 

SHARE

TAG

関連記事

RELATED ARTICLE