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史上初のブラックホール撮影を支えた、若き女性科学者とは

2021.01.27 Wednesday

2019.04.11 Thursday

Credit:edition.cnn
Point
■ブラックホール撮影の成功に大きく貢献した女性がいた
■ケイティ・バウマンさんは、ブラックホール画像化のためのアルゴリズムを作成
■アルゴリズムは、画像化のために集めた多くのデータ間のギャップを埋めることができる

世界を席巻した、ブラックホールの撮影成功のニュ−ス。「そんなにすごいの?」と思う人もいるかもしれませんが、研究者によると「月面上のミカンをスマホで撮影するようなもの」なんだとか。

そんな成功に、大きく貢献した1人の女性がいます。

ケイティ・バウマンさん / Credit:reddit

イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)のプロジェクトに参加した、カリフォルニア工科大学コンピュータサイエンス助教授のケイティ・バウマンさん。ブラックホール撮影に欠かせない、アルゴリズムの開発に携わった1人です。

しかもケイティさんが開発を始めたのは3年前で、まだマサチューセッツ工科大学の大学院生だったときのことなんだとか。彼女は一体どのような活躍をしたのでしょうか。

アポロ計画の科学者と共演?お茶目な一面も

ケイティさんは1989年5月9日生まれ。昔からとても几帳面で真面目だったそう。高校当時の担任であるフィル・ピュージーさんは「非常にテキパキとしたしっかり者で、ノートを見ても驚くほどの細かさでメモが取られていました」と話しています。

その後も順調にキャリアを重ね、今回のプロジェクトに抜擢されるまでに。そんなケイティさんを一躍有名にした写真がこちらです。

左側がケイティさんで、ブラックホールのデータが入ったハードディスクを山積みにしています。そして右側がアポロ計画を支えた科学者マーガレット・ハミルトンで、同じようにアポロ計画に関するデータを鬼のように積み上げています。

偉大な宇宙計画に関わった2人の科学者が、まるで世代を越えてリンクしたようですね。そのお茶目な笑顔には何か似たものを感じます。

次ページブラックホール画像化のためのアルゴリズムをつくる

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