火星探査機Curiosityが、2019年5月17日に撮影した火星の雲の画像 
火星探査機Curiosityが、2019年5月17日に撮影した火星の雲の画像  / NASA / JPL-Caltech
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火星の今日のお天気 火星探査機が休憩中に撮影した雲の映像をNASAが公開

2021.02.05 Friday

2019.06.03 Monday

火星探査機Curiosity(キュリオシティ:好奇心)を知っているだろうか。

彼の愛称はカンザス州の12歳の少女に名付けられたもので、2012年に火星に着陸し、火星に有機分子(生命の痕跡)があることを発見するなど、優れた成果を残している。

そんな彼は最近、休憩中に火星の雲を眺めるのがお気に入りのようだ。

すっかり水の干上がった荒野のイメージが強い火星だが、その空には水と氷による薄雲が浮かんでいる。気温の低い日には雲量が増加するようだ。

そんなキュリオシティの撮影した、火星の雲が浮かぶ空の画像が5月30日にNASAのページで公開されている。

NASA’s Curiosity Mars Rover Finds a Clay Cache https://www.nasa.gov/feature/jpl/nasas-curiosity-mars-rover-finds-a-clay-cache NASA’s Curiosity rover just celebrated its sixth birthday, but it didn’t sing itself a song https://bgr.com/2018/08/06/curiosity-rover-happy-birthday-year-six/

火星で歌う 愛され探査機キュリオシティ

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キュリオシティの自撮り写真 2019年5月12日 Credits: NASA/JPL-Caltech/MSSS

キュリオシティの主な機能は、火星表面を掘削して土などを採取し分析することだ。

彼はこの調査で火星の粘土鉱物を発見している。粘土は水中で形成されるため、この調査では10億年前の火星に生命を支える条件が整っていたかを調べることができる

他にも有機分子の発見や、季節により火星のメタン量が変化することなどを確認している。メタンは生命活動により生産される気体なので、彼の発見は全て火星生命の存在に繋がる重要なものだ。

このキュリオシティは、NASAのサイエンスチームにずいぶんと愛されているらしく、火星着陸の1周年となった記念日には、掘削機の振動を利用して火星でハッピーバースデーを歌わせてもらいお祝いされている。

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