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SFの世界。火傷を負った皮膚の上に「新しい皮膚を3Dプリント」する技術が開発 (2/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.02.05 Wednesday

前ページバイオインクに幹細胞を含ませる

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バイオインクのレシピ

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左側の黄色いチューブが幹細胞を含んだバイオインクのカートリッジで、右側のメモリのついた注射器がコラーゲンなどの再生の足場を提供するタンパク質が入っている。ふたつは混ぜられて、患部に塗られる/Credit:jamesdysonaward

バイオプリンターのカートリッジ部分には、幹細胞の一種である間葉系間質細胞(MSC)とコラーゲン及びフィブリンが充填されています。

間葉系間質細胞(MSC)は火傷部分に付着すると、皮膚の細胞に変化して、組織再生にダイレクトに作用します。

また肌の主成分であるコラーゲンは損傷部位の細胞成長を促進し、フィブリンは血管から分泌される血小板と赤血球を巻き込んで血餅をつくり、止血を行います。

この技術を人間に応用することで、重度の火傷からも速やかに回復できると期待されています。

次ページ肌プリントは火傷だけじゃなく美容にも応用できる

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