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人類のDNAには未知種族の「ゴースト」DNAが含まれていた (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.02.23 Sunday

前ページ未知の遺伝子は古代種族のものだった

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純粋な人類は残っているのか

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異種族だと思っていた種が叔父叔母の関係にあった/Credit:depositphotos

新たに開発された遺伝子解析技術は化石のDNAを必要としないデータ分析であるために、即座に多くの人種や民族に適応可能です。

実際に適応した結果、北京の漢民族と北および西ヨーロッパの祖先を持つユタ州の住民からのDNAも、西アフリカ人に混じっていたものと同じ未知の古代種DNAが混じっている兆候が現れました。

ホモサピエンスは数多くの古代種族と交配を繰り返し、彼らの遺伝子を引き継いでいるようです。

以下は、いつ頃交配が起こったかを示した年表になります。

人類と他種族の関係
  • 130,000年前

    ホモサピエンスが誕生

  • 100,000年前

    ホモサピエンスがアフリカの外に移動を開始

  • 50,000年前

    アフリカを去るホモ・サピエンスの一部がネアンデルタール人と交配

    アフリカを去るホモ・サピエンスの一部がデニソワ人と交配

    アフリカのホモサピエンスがゴーストDNAの元となる古代種族と交配

  • 40,000年前

    デニソワ人とネアンデルタール人の大半が絶滅

  • 30,000年前

    ヨーロッパ人とアジア人が分化

年表をみると、5万年前にホモサピエンスは一気に多種族との交配を行ったことがわかります。

本当の意味での純粋なホモサピエンスは、もう地球上には残っていないのかもしれません。

絶滅の原因? ネアンデルタール人の脳はコミュニケーションを行う部分が欠けていた

reference: sciencenews / written by ナゾロジー編集部

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