結婚適正のような重要な事項がたった1塩基の違いに支配されていたとは皮肉といえます
結婚適正のような重要な事項がたった1塩基の違いに支配されていたとは皮肉といえます / Credit:Canva
biology

結婚への満足度は、たった一つの「愛の蛇口」遺伝子に決められていた

2021.02.27 Saturday
Study suggests link between DNA and marriage satisfaction in newlyweds https://www.eurekalert.org/pub_releases/2021-02/uoa-ssl021821.php
CD38 is associated with bonding-relevant cognitions and relationship satisfaction over the first 3 years of marriage https://www.nature.com/articles/s41598-021-82307-z#Sec9

結婚に向いているか悩んでいるなら、自分のDNAを調べるといいかもしれません。

2月3日に『Scientific Reports』に掲載された論文では、結婚の満足度がたった1個の塩基対よって大きく支配されていることが示されました。

しかし人間の塩基対は30億個もあるのに、どうして、たった1個の差が、結婚の満足度を支配しているのでしょうか?

結婚適正を決める「愛の蛇口」遺伝子が存在すると判明

CD38はオキシトシンの分泌を制御する蛇口のような働きがある
CD38はオキシトシンの分泌を制御する蛇口のような働きがある / Credit:Canva

残念ながら、結婚後に幸せでいられる可能性は高くありません。

先進国の多くで全体の半数近いカップルが離婚していることからも、結婚後の満足度の維持がいかに難しいかがうかがい知れます。

一方で、一部の幸運なカップルでは、結婚後も良好な関係がたもたれ、生涯に渡って高い満足度を感じることができます。

これまで、こうした結婚後の運命は環境や経済力など、主に外部的な要因に大きく依存していると考えられてきました。

しかし近年、一夫一妻制をとることが知られているハタネズミなどの研究により、特定の遺伝子が夫婦関係の持続に大きく影響していることがわかってきました。

そこで今回、アメリカのアーカンソー大学の研究者たちは、人間の夫婦関係もハタネズミと同じく遺伝子の影響を受けていると考え、調査をおこなうことにしました。

調査対象となった遺伝子は「愛のホルモン」オキシトシンの分泌を制御する「愛の蛇口」ともいうべきCD38です。

研究者たちは被験者となった142人の新婚カップルの遺伝子を収集すると同時に、3年間にわたる夫婦関係の追跡調査をおこないました。

結果、愛の蛇口遺伝子の内部に存在するたった1塩基の差が、結婚の満足度に支配的な影響を与えていることが判明します。

次ページでは、研究によって判明した満足度の差を具体的な図で比較しています。

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