がん細胞が免疫細胞を悪落ちさせる方法が判明! 隷属のマクロファージ
がん細胞が免疫細胞を悪落ちさせる方法が判明! 隷属のマクロファージ / Credit:Canva . chicodeza . ナゾロジー編集部
medical

がん細胞が免疫細胞を悪落ちさせる方法が判明! (2/2)

2021.10.28 Thursday

How cancer cells engineer macrophages to support cancer growth https://medicalxpress.com/news/2021-10-cancer-cells-macrophages-growth.html
Tumor-induced reshuffling of lipid composition on the endoplasmic reticulum membrane sustains macrophage survival and pro-tumorigenic activity https://www.nature.com/articles/s41590-021-01047-4

悪落ちしたマクロファージを戻すための分子経路

悪落ちしたマクロファージを戻すための分子経路
悪落ちしたマクロファージを戻すための分子経路 / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

堕落してがん細胞を助けるようになったマクロファージをどうやって戻すのか?

研究者たちは腫瘍がマクロファージに与えるストレスの詳細を分析。

結果、マクロファージが堕落するには「XBP1」というタンパク質がマクロファージの免疫細胞としての力を弱める必要であることが判明します。

ただXBR1だけではマクロファージを堕落させるには不十分であり、マクロファージの遺伝子を直接操作するSATA3というタンパク質と一緒に働く必要がありました。

まとめると、マクロファージが悪者になるには、最初に腫瘍が生産する堕落物質をマクロファージに結合させて激しいストレスを起こし、免疫細胞としての力を弱めるXBR1と免疫細胞としての性質を変質させるSATA3という2つの経路がはたらく必要があったのです。

そこで研究者たちは、マクロファージの力を弱めるXRP1の遺伝子を除去してみました。

するとマクロファージの悪落ちが大幅に回避され、腫瘍全体の成長が遅くなることが明らかになります。

マクロファージにストレスを与える堕落物質、マクロファージの力を弱めるXBP1、マクロファージの性質を変化させるSATA3といった悪落ちのメカニズム発見されたことで、今後はこれらのプロセスを遅くしたり、逆転させる薬(いわゆる浄化薬)の開発につながるでしょう。

<

1

2

>

みなさんのおかげでナゾロジーの記事が「Googleニュース」で読めるようになりました!
Google ニュースを使えば、ナゾロジーの記事はもちろん国内外のニュースをまとめて見られて便利です。
ボタンからダウンロード後は、ぜひフォローよろしくおねがいします。
App Store からダウンロード Google Play で手に入れよう

医療のニュースmedical news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!