ひび割れてボロボロになった道路
ひび割れてボロボロになった道路 / Credit:Depositphotos
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廃棄タイヤでアスファルトの耐久性が2倍に! ゴミ問題と道路のひび割れを同時解決

2022.05.30 Monday

Sunsmart streets using recycled rubber last twice as long https://www.rmit.edu.au/news/all-news/2022/may/sunscreen-for-roads
Exposure of crumb rubber modified bitumen to UV radiation: A waste-based sunscreen for roads https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0959652622009969

車で道路を走行していると、地域によってはアスファルトがひび割れたり、ボロボロになったりしたまま放置されているのに気づくかもしれません。

交通事故のリスクを減らすには、アスファルトの早期補修を徹底するだけでなく、アスファルトの耐久性を向上させる必要もあるでしょう。

この点で、オーストラリア・ロイヤルメルボルン工科大学(RMIT University)に所属する道路エンジニアのフィリッポ・ジュストッツィ氏ら研究チームは、アスファルトを2倍長持ちさせる新しい配合を発見しました。

廃タイヤから作られるリサイクルゴムを混ぜることで、紫外線による劣化を軽減させられると分かったのです。

研究の詳細は、2022年3月18日付の学術誌『Journal of Cleaner Production』に掲載されました。

アスファルトが劣化する原因は?

(左)精製されたアスファルト, (右)さまざまな素材を混ぜたアスファルト混合物
(左)精製されたアスファルト, (右)さまざまな素材を混ぜたアスファルト混合物 / Credit:(左)Mailtosap(Wikipedia)_アスファルト, (右)Sammya Nig Ltd(Wikipedia)_アスファルト混合物

現在、日本を含む世界の多くの地域では、道路がアスファルトで作られています。

そしてこの道路用のアスファルトは、正式には「アスファルト混合物」と呼ばれます。

その名前のとおり、アスファルトに骨材(砕石、砂)や石粉を混ぜることで強度を増しているのです。

このアスファルト混合物にはいくつもの種類があり、素材や割合を変化させることで、有する特徴も変わってきます。

例えば、積雪寒冷地域ではタイヤチェーンによる摩耗に対処するため、摩耗抵抗性の高い素材や配合が採用されてきました。

劣化に強いアスファルト混合物を生み出すには?
劣化に強いアスファルト混合物を生み出すには? / Credit:Depositphotos

では、アスファルトの耐久性を全体的に高める方法はあるのでしょうか?

アスファルトが劣化する原因には、先ほど挙げたチェーンによる摩耗だけでなく、車の荷重、雨水、温度変化、紫外線なども該当します。

特に降り注ぐ紫外線は、ほぼすべての道路に共通する劣化要因だと言えます。

そこでジュストッツィ氏ら研究チームは、紫外線ダメージを軽減する配合を探すことにしました。

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