オセアニアの巻貝が「渡り鳥」にのって日本まで4000キロを大移動していた!
オセアニアの巻貝が「渡り鳥」にのって日本まで4000キロを大移動していた! / Credit: canva
biology

渡り鳥に乗って4000キロの旅!淡水貝が大陸間移動する初の直接的証拠

2023.07.14 Friday

貝は鳥にのって大移動していたようです。

東北大学、我孫子市鳥の博物館(千葉)の研究チームは、春に日本に飛来した「オオジシギ」という渡り鳥の体表から巻貝を発見したと報告。

調査の結果、この巻貝はオセアニアからフィリピンにかけて分布し、日本では記録のない淡水巻貝・グリプトフィサ(Glyptophysa)属の一種であることが明らかになりました。

この巻貝はオオジシギに付着して、オセアニアから約4000キロを移動したと考えられます。

手も足もない貝類は生息域を広げるために、渡り鳥を”飛行機”として使っているのかもしれません。

研究の詳細は、2023年7月10日付で科学雑誌『Ecography』に掲載されています。

鳥に乗って4000キロ空の旅 淡水貝の大陸間移動の直接的証拠を初めて報告 http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2023/07/press20230712-02-bird.html
Direct evidence for intercontinental dispersal of a snail via a bird https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ecog.06771

手も足もない生物はどうやって長距離移動する?

手も足もない生物はどうやって長距離移動をする?
手も足もない生物はどうやって長距離移動をする? / Credit: canva

生物の多くは地上を走ったり、海を泳いだり、空を飛んだりして生息地を広げていきます。

では、移動能力の低い生物はどうやって分布を広げているのでしょうか?

この問いは生物学における長年の謎となっています。

例えば類など、普通に考えると長距離移動はムリそうですが、実際には、海洋島(過去に大陸と繋がったことのない島)の固有種が遠く離れた大陸で見つかることがあるのです。

そのため、移動メカニズムについての推測が数多くなされてきました。

最も可能性として高いのが渡り鳥へのヒッチハイクです。

渡り鳥は数千キロ単位の大移動を行うため、そこに乗り込めれば、手足のない生物も一緒に新天地へと輸送されます。

しかし、鳥類を介した長距離移動の証拠を直接的に示した研究はこれまでありませんでした。

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