本当に体に良いの? ココナッツオイルにまつわる5つの嘘

science_technology 2018/03/01

ココナッツは、熱帯地方の食物で何千年前も前から食べられています。たとえば、ココナッツの果肉、お湯で果肉を浸したココナッツミルク、またココナッツ水などがあげられます。

ココナッツオイルは、今やセレブやブロガーの間でも大変な人気です。
医療価値あるとされ、インターネットでも反響となりましたが、実際科学的にも効果があるのでしょうか。

 

1.体重を減らす?

研究では、ココナッツオイルが体重の減量を助けることは証明されていません。
しかし何百というインターネットサイトで、ココナッツオイルは体脂肪を取り除く特別な働きをするといった間違った記述が多く見られました。
それはMCT(Medium Chain Triglyceride)として知られる中鎖脂肪酸油と、ココナッツオイルが同じものとして考えられたからです。

通常の食用油とは異なり、MCTは水に可溶性であり、もともとは酵素が不足した栄養失調の人のためにチューブに入れて食べていました。
血液に吸収される他の脂肪とは異なり、MCTオイルは肝臓に直接吸収されます。そのため、他の脂肪とは違い、すぐにエネルギーとして利用されるのです。

MCTが体重を減らす作用がある証拠があります。初めのうちは、吐き気、腹痛、下痢などの副作用がある可能性があるからです。
多くのインターネットサイトでは、MCTオイルの効果がココナッツオイルにも適用されると考えていますが、それは間違っています。
このMTCオイルとココナッツオイルは全く別の製品で、代わりに摂取することは不可能なのです。

MTCは、カプリル酸とカプリン酸の2つの脂肪酸で構成されています。ココナッツオイルにもこれらの脂肪酸は少量含まれていますが、主にラウリン酸という脂肪酸です。
ラウリン酸は、肝臓では消化されず、他の食用油の脂肪酸と同じように体内で消化され代謝されます。

植物繊維が多いココナッツ果肉を少しだけ食べることで、食事全体の量が減れば体に良いのですが、ココナッツオイルを含む様々な脂肪の研究では、飢餓、満腹感、満足感等の食事による利点はないとされています。

 

2.心臓病のリスクを軽減する

調査では、ココナッツオイルはLDL(悪玉)コレステロール値が増加すると言われています。

一方、主な油分をココナッツから摂取している伝統的な生活を送る人々は、心臓病にかかる人が少ないという多くの調査結果があります。
1960年代からの行動的で体の引き締まった島人の食生活は、主に海鮮物、タロイモ、パンノキの実、バナナそしてココナッツなのです。 彼らの食生活は低脂肪だけではなく、少量の飲酒、塩、砂糖、乳製品や加工品も含まれます。

過去の食生活は食べるものが制限されていたのですが、大きな食生活や活動の変化にココナッツは対応しきれていないようです。
例を挙げると、サモアではココナッツの消費量は変わっていないにも関わらず、乳製品の摂取量が1960年に比べ2007年には3,800キロジュール(900カロリー)増えています。
※キロジュールはエネルギー単位です

太平洋諸島の人々は、現在、肥満数では世界トップとなっています。心臓病の発症率が高く、2型糖尿病はオーストラリア人の3倍の水準です。
太平洋諸島の人々は、皆ココナッツオイルを摂取しています。

最近の再調査によると、ココナッツオイルは血中コレステロールを減らしたり、心臓病のリスクを下げるような効果はないと明らかにしています。

 

3、細菌やウイルスを殺す

ココナッツオイルはラウリン酸由来のモノラウリンが含まれるため、ウイスル、菌類、細菌を殺すといわれています。
マウスの研究ではモノラウリンが黄色ブドウ球菌から保護することが示されていますが、この研究を行っている研究者は、ココナッツオイルでは効果は見られないとしています。

特定の感染症では、モノラウリンが使用される可能性がありますが、ココナッツオイルからモノラウリンがつくられるという証拠がない限り、これらは根拠がないといえるでしょう。

その代わりに、モノラウリンから作られる型(モノラウリン酸グリセロール)がココナッツオイルから発見され、化粧品や洗剤、及び石鹸の乳化や保湿に使えることが分かり、人気となりました。
ココナッツオイルの殺菌効果は怪しいものの、乳液やメーキャップリムーバーとしては有効に働くようです。

 

4.髪の毛を修復します

“the Journal of Cosmetic Science”で掲載されたいくつかの論文では、ココナッツオイルは鉱油よりも髪への浸透率が良いとしています。
効果のほどは定かではありませんが、ココナッツオイルで髪をマッサージしても体に有害作用はないでしょう。その点で、使う価値はあるかもしれません。

5.歯を白くする

ココナッツオイルが有害生物を殺すと主張する人もいます。10〜30分間口の中にオイルを入れ吐き出すという行為は、インドのアーユルヴェーダで行われており、毒素を出すそうです。

もしこの行為をして気分が悪くなったり頭痛がしたら、それは毒素を出している証拠かもしれませんが、しかしこれは科学的な根拠はなく、適切な歯科治療の代替治療になることはないでしょう。

 

via:THE COVERSATION translated & text nazology staff

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