欧米の風邪引きさん向け定番料理は「チキンスープ」! その効果の理由とは?

life 2018/12/27
Eat Cook Food Vegetables Soup Court Chicken Soup
Point
■風邪などで体調が悪い時の欧米の定番料理「チキンスープ」は、その成分や形態の一つ一つが風邪の治癒を促す
■スープの水分は水分補給に役立ち、塩分が味覚を助け食欲を促すだけでなく、その湯気にも効果が
■鶏肉のタンパク質やトリプトファン、野菜のビタミン類、ヌードルの炭水化物も、風邪の治癒に効果的

鶏肉とたっぷりの野菜をコトコト煮込み、ヌードルを入れた温かい「チキンスープ」。欧米では風邪で体調が悪い時などによく食べられる定番料理で、日本の「おじや」や「卵酒」に相当します。

多くの人がチキンスープは風邪に効くと信じていますが、その明確な理由ははっきりと分かっていませんでした。米・ボストンにあるベス・イスラエル・ディーコネス・メディカル・センターの臨床栄養学者サンディ・アロネン氏が、その謎を説明しています。鍵は、チキンスープを構成する成分や形態の一つ一つが、風邪の治癒を促すことです。

スープで水分と塩分を補給!

風邪を引いた時は、十分な水分を補給することがもっとも大切です。アロネン氏によると、心をほっと落ち着かせる温かいスープは、体調不良時の水分補給に最適で、特に喉の痛みに効果的なのだとか。

また、スープに含まれる塩などの調味料は身体に良くないと思われがちですが、適量を摂取する限りはむしろ、鈍化した味蕾を活性化してくれる作用があるのだそう。風邪の時はよく食べ物の味がしなくなることがありますが、塩分は風味を際立たせ、食欲を促す効果があります。

たっぷり具材で栄養補給

タンパク質を豊富に含む鶏肉は、免疫機構の働きを助けるだけでなく、同時に含まれるビタミンBなどのビタミン類やミネラルが、免疫機能や消化に役立ちます。あわせて鶏肉には、必須アミノ酸の一種「トリプトファン」が豊富に含まれています。トリプトファンは、気分を向上させ、「癒し」効果を持つ神経伝達物質「セロトニン」を生みます。チキンスープを食べると心が和らぐのはこのためです。

人参、セロリ、玉ねぎなどの野菜には、ビタミンCやビタミンKなどの抗酸化物質やミネラルを含んでいます。これらの栄養素は、ウイルスと戦うための健康的な免疫機能の構築を助け、身体の回復を早めます。

そしてヌードルには、満腹感や満足感を与える炭水化物が含まれています。身体活動のエネルギー源である炭水化物は、適量を摂取すれば、風邪によるだるさを軽減してくれます。

さらにアロネン氏は、スープから立ち上る湯気さえも効果的だと説明。湯気は気道を広げ、呼吸を楽にしてくれます。また、筋肉をリラックスさせて、風邪による不快感を軽減する穏やかな抗炎症作用もあるそうです。

 

チキンスープはまさに、風邪に効く成分が渾然一体となり完璧な形で溶け込んだ、「魔法のスープ」ですね。寒さ深まるこの季節、万一風邪を引いた時はいつもとちょっと趣向を変えて、チキンスープの「癒し効果」を試してみるのはいかがでしょうか?

脳の健康には「低たんぱく・高炭水化物」の食事が有効と判明! 認知症が食生活で防げる可能性も

referenced: medicalxpress /  written by まりえってぃ / edited by Nazology staff

SHARE

lifeの関連記事

RELATED ARTICLE