カエルの1割以上が謎の性転換をする池!?オスメス両方の特徴を持つカエルも…

animals_plants 2019/03/26

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Point
■池にいたブロンズガエルが1割前後も性転換していた
■中には「インターセックス」と呼ばれるオスメスの両方の特徴をもつカエルもいた
■性転換の原因が環境汚染であるとはいえず、自然に起こる遺伝子組み換えによる可能性も

アメリカの池にいたブロンズガエルの性別を調べてみると、1割前後も性転換していることがわかりました。中には「インターセックス」と呼ばれるオスメスの両方の特徴をもつカエルもいました。

Molecular evidence for sex reversal in wild populations of green frogs
https://peerj.com/articles/6449/

性転換の原因のひとつに環境汚染があるといわれています。しかし、今回の調査は自然が保たれた森の中の池で行われています。このため性転換と環境汚染に関係があるとはいえず、自然に性転換している可能性が大きいそうです。

性転換の原因として、他には温度や化学的要因などもあります。ナゾロジーでも緑色光で性転換するメダカや、温度で性転換するトカゲを紹介しました。

謎の性転換!果たしてその原因は…

ランバート氏の研究では、40km四方の範囲にある16の池から、カエルを464匹もつかまえています。でもそれぞれのカエルがどこで生まれたのかはわかりません。

ブロンズガエルはオタマジャクシから小ガエルになるだけでも3か月以上かかり、大人になるにはさらに数年かかります。この間にどれだけ移動したかはわからないため、性転換の原因は特定できませんでした。

Credit: wikipemedia

ちなみに上の画像がブロンズガエルです。まさにブロンズ像みたいですね。天敵が何かはわかりませんが、トカゲやネズミくらいでは歯が立たなそうな見た目です。

ランバート氏らは今回の調査で、精巣に卵子のような細胞を持つ「インターセックス」のカエルも見つけています。メダカでは精子と卵子のもとになる「生殖細胞」に、体をメスにしようとする性質があることがわかっています。魚類と両生類では違うかもしれませんが、卵子をもつ「インターセックス」カエルは女体化する途中だったのかもしれませんね。

ランバート氏らは、ブロンズガエルの性転換が「自然に起こる遺伝子組み換えによる可能性がある」と言っています。また、ナショナル・ジオグラフィック協会のローリー氏いわく、「カエルの性転換には遺伝的多様性を高める機能があるかもしれない」。

ナゾロジーでも、性があることで多様性が保存されているという説について解説しました。つまり、生物の進化の過程として、自然に性転換が起きる可能性があるということです。

 

映画「ジュラシックパーク」では、恐竜のDNAの足りないところにカエルのDNAを入れたことでメスからオスへの性転換が起き、恐竜が繁殖してしまいます。こちらは進化というより、同性だけになってしまった生物が生き延びるための本能なのでしょう。人間でも、同性だけの集団で反対側になってみようと思う人が出てくるのは、生物としての本能なのかもしれませんね。

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reference: natigeo 他 / written by かどや

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