「遅めの朝」の運動で炭水化物を効率的に消化
しかし、2つ目の研究がこの結論に待ったをかける。こちらの研究でも1日24時間の中の時間帯によって、代謝の働きは異なるのかが調査されたが、結論は1つ目の研究とまったく違うものとなった。
研究者らが導き出した運動に最適な時間は「朝」であり、そのタイミングで最も細胞内に酸素が存在しており、体を効率的に活気づけることができるというのだ。
また、特に私たちの体は「遅めの朝」の運動によって、炭水化物やケトンがよく消費され、脂質やアミノ酸もこの時間帯であればより効率的に分解することができるとのことだ。
こうして見事に結論が分かれた両研究であるが、研究者はマウスを使った実験に限界があることも認めている。たとえば人間では人によって「朝型」と「夜型」といったパターンがみられるが、この違いが「運動に最適な時間」に影響を与えることは想像に難くない。
結局のところ、どちらの研究にも信憑性がある以上「どちらも試してみる」のがベストであるとしか言いようがない。そして自分に合った運動方法や時間帯を見つけることが、真の健康体へと近づく秘訣なのだろう。