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高齢者の「嗅覚の衰え」は認知症につながっていた (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2019.05.02 Thursday

前ページ嗅覚レベルの低さは死亡率の高さにつながっていた

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嗅覚の衰えは「神経変性疾患」との関連性が強い

またデータ分析の結果、嗅覚の「悪い」被験者の22%が「神経変性疾患」の病気にかかっていることも明らかとなっている。

神経変性疾患は神経細胞に退行性の変化が起こる病気で、アルツハイマーやパーキンソン病がその代表だ。

さらに嗅覚というのは、神経変性の影響を最初に被る器官の1つでもあるため、嗅覚の衰えは深刻な病気の早期発見を可能にすると期待されている。特に嗅覚以外に身体の異常が見られない場合は、大きなサインとなるようだ。

Credit:pixabay

しかしこの結果は高齢者だけに限定されており、若年層にも同様の関係性が見られるかは分からない。また嗅覚異常がどのようなメカニズムで認知症につながっているのかも詳細は不明だ。

これまでも「匂い」と「記憶」は大きく関連しているという研究が数多く発表されている。もしかしたら「匂わなくなる」ことで想起の扉が閉じられて、記憶力の低下につながるのかもしれない。

匂い、食べ物…「幸せな夢」を見るための11の行動。現実が夢の内容を変える

reference: theguardian / written & text by くらのすけ

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