フグは泳ぎベタだから針を持った?
フグ(学名:Tetraodontidae)は、フグ目のフグ科に属する魚の総称で、200種以上が知られています。
ちなみに、よく似たハリセンボンは、フグ目のハリセンボン科の総称で、フグとはまた別物です。
フグは、口内に4本の大きな歯がくっついており、これを使いエサをすりつぶして食べます。
学名のTetraodontidaeは、この「4本(Tetra)+歯(odont)」が語源です。
![針で天敵が食べられなくなる](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/12/Depositphotos_21508927_s-2019-900x598.jpg)
フグは、からだを膨らませて針を出しますが、これは泳ぎヘタだから必要になったとされます。
フグは泳ぐとき、尾や胸、背中、肛門付近に生えたすべてのヒレを組み合わせないと動けません。
方向転換は自在なのですが、スピードが遅いのでターゲットにされやすくなります。
そこで身の危険を感じると、逃げるのではなく、弾力のある胃に大量の水や空気を入れて膨らませて、体内に隠した針を出すのです。