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化粧品「マスカラ」が野生動物の救世主になっている話 (3/3)

2021.01.28 Thursday

2019.05.09 Thursday

前ページ絶妙な毛の間隔と柔らかさが「たまらんな〜」

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後を絶たない寄付とリクエスト

Credit: Appalachian Wild

2年前、使用済みのマスカラブラシの寄付を募るポストをFaceBookに投稿したことをきっかけに、保護センターが”Wands for Wildlife“(野生動物のためのマスカラブラシ)というプログラムを創設したところ、これまでに5万本を越えるブラシが集まった。寄付者は残ったマスカラ液を洗い落とした後でブラシを送ることになっており、送られてきたマスカラはスタッフがさらに洗浄した上で使用する。

また、保護センターはすでに化粧品メーカーなどとも提携し、不良品や販売中止となった新品のマスカラブラシの寄付も受けている。人間が使うことはできなくても、小動物のケアには活用できる。

はじめは寄付を呼びかけるところから始まったが、今では大量に集まったマスカラブラシを他の州や海外(ジンバブエまで!)に送るまでなった。世界中から「ブラシを送ってほしい」というリクエストが後を絶たないという。

2019年に保護センターで保護される野生動物は2,000匹ほどに上る見込みだ。1本のブラシは2〜3回使うと廃棄されるが、保護センターの地下倉庫にはまだ使われていないブラシが大量に眠っている。

医療品として使用された後は、施設で壁画として飾られる / Credit: Appalachian Wild

そこで”Wands for Wildlife”では、マスカラの色とりどりの持ち手や容器を利用して、地元の若者が動物の絵画を作成するアートプロジェクトを開始。完成した絵画は、将来保護される野生動物のための資金集めを目的としたオークションに出す検討をしているところだ。

保護センターの創設者の一人であるキンバリー・ブルースターさんは、マスカラを塗ることが困難だと語る。なぜなら、保護センターに届くマスカラブラシの多くには、環境を守るために役立てることを喜ぶ人々のメッセージが添えられていて、涙なしに読むことができないからだ。

数千のネット民が傷心なチワワのために一致団結、奇跡が起こる

reference: popsci / written by まりえってぃ

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