謎の芸術家バンクシーが今度はベネチアに出現!? 警察に怒られ強制退去

culture 2019/05/25
画面左の新聞をかざす人物はバンクシーか?/Credit:laughingsquid

Point

■謎の芸術家バンクシーが「水の都・ベネチア」で新作を無断で出店する動画が公開される

■タイトルは『ベニス・イン・オイル(油まみれのベネチア)』で、近年深刻化するベネチアの環境汚染を風刺している

■当地では国際美術展が開催中だったが、バンクシーは無断出店だったため地元警察に退去を命じられた模様

今度は「水の都・ベネチア 」にボムか⁈

「芸術テロリスト」と称される謎の芸術家バンクシーがイタリアの観光地ベネチアに現れ、新作を露店した。

ところが無断出品だったため、地元警察に退去を命じられてしまったようだ。

その一部始終をまとめた動画が今月22日に、バンクシーのインスタグラム上で公開されている。

 

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. Setting out my stall at the Venice Biennale. Despite being the largest and most prestigious art event in the world, for some reason I’ve never been invited.

Banksyさん(@banksy)がシェアした投稿 –

ベネチアの環境汚染を風刺

しかし風刺芸術家であるバンクシーがなぜベネチアに現れたのか。「水の都」と称されるベネチアは世界有数の観光名所であり、美しい場所として知られている。

ところが近年、ベネチアでは大型客船による環境汚染が深刻化しつつあるのだ。ベネチアの中心地は観光客を乗せた大型客船のターミナルとなっており、毎日5〜6隻が入港する。

しかし客船には重油が燃料として使用されており、その中には硫黄分やPM(粒子状物質)が多く含まれている。そのせいで海水や大気の汚染、さらには地元住民の健康に深刻な被害を与えているのだ。

どうやらバンクシーはこれをターゲットにボムしたようである。

Credit:laughingsquid

新作のタイトルは『ベニス・イン・オイル(油まみれのベネチア)』。いかにもバンクシーらしい皮肉っぷりだ。

バンクシーが無断で絵を出店したのは、ベネチア観光名所のサン・マルコ広場。当地では今月11日から国際美術展「ベネチア・ビエンナーレ」が開催されており、広場でも多くの芸術家たちが絵を出店していた。

バンクシーはそこにこっそり潜入したようだ。

インスタグラムでは「世界で最も大きく権威ある美術イベントだが、どういう理由か私は一度も呼ばれたことがない」と流石の皮肉めいた発言をしている。

『ベニス・イン・オイル』は9枚の油絵を組み合わせることで、ベニス運河に入港する巨大なクルーズ船が現れる仕組みとなっている。なぜ9枚に分けているのかはバンクシーのみぞ知るだ。

『ベニス・イン・オイル』は露店という形を取っているので、実際に買おうと思えば買えてしまうだろう。もしかしたら簡単に買われてしまったら困る…といった意図があるのかもしれない。

動画を見ても、客は絵にほとんど興味を示すことなく通り過ぎている。

結局その後、バンクシーは無許可で絵を出店していたため地元警察に退去を命じられ、荷物をまとめその場を去ったようだ。

絵を売らず、皮肉るだけ皮肉って、警察に怒られ、姿を消す。

すべてはバンクシーの計算通りだったのかもしれない。

いま前例のない大量絶滅が進行中! 犯人はやはりアイツだった

reference: laughingsquidtwistedsifter / written & text by くらのすけ

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