ゴーストライターを90%の精度で見抜くAIが開発される

artificial-intelligence 2019/05/30
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Point

AI技術によって文章が本人のものかゴーストライターによるものかが分かるプログラムが開発された

■まだ実用化レベルではないが、その精度は実験において「90%」とされた

■学校の宿題や試験だけでなく、警察が偽造文書を見抜く際にこの技術が応用されるかもしれない

あれ、いいニュースだよね?

ビッグデータとAIを活用することで、コペンハーゲン大学の研究者らがとんでもないものを開発してしまった。

なんとそのプログラムは、筆記による宿題や試験のゴーストライターを見抜いてしまうというのだ。それも「90%」という恐るべき正確さで…

Tempted to cheat on a written exam? Artificial intelligence is 90 percent certain to nab you

https://www.science.ku.dk/english/press/news/2019/tempted-to-cheat-on-a-written-exam-artificial-intelligence-is-90-percent-certain-to-nab-you/

これはあなたの文章ではない

宿題をやりたくない…といった思いは誰しも一度は持ったことがあるかもしれないが、実際に多くの研究で高校生の「ズル」が増加傾向にあることが報告されており、今やこれは多くの国で社会問題となっている。

しかしこれは、テクノロジーによって解決に向かうかもしれない。あるシステムがデンマークで完成した。130,000もの筆記による宿題をAIに解析させた結果、本人によって書かれた文章か否かを判別してしまうというシステムだ。

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デンマークの高校は、現在「Lectio」と呼ばれるプラットフォームを利用している。これは、宿題が過去に提出されたもののコピーかどうかを判断することができるが、当人が書いたものか他者のものかは区別できない。

しかし、今回開発された「Ghostwriter」という新たなプログラムは、機械学習やニューラル・ネットワークを駆使し、文字通りゴーストライターを見抜くことができるのだ。

「どこまでAIを信じられるか」問題

このプロジェクトに対してデータセットを供給したのは、「Lectio」をデンマークの各高校に提供しているMaCom社だ。

現段階ではまだ実用化に至ってはいないが、研究をおこなったステファン・ローレンセン氏は、そう遠くない未来に「著作者の確認作業」に悩まされる多くの高校で、このプログラムが活躍できると考えている。

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このテクノロジーは、学校以外の場でも用いられる可能性を秘めている。たとえば警察がこれを活用することで、偽造文書を見抜く手がかりが増えるかもしれない。

いずれにせよ、その精度は100%にはなり得ないため、特に警察などの強大な力を持った組織がこれを活用するには十分な議論がなされるべきだろう。

AIが発達していけば、どの分野でも「どこまでAIを信頼していいのか」といった疑問がセットでついてくる。この大きな問題を解決しない限りは、どんなに役に立つものでも思い切った利用は難しそうだ。

 

reference: eurekalert / written by なかしー

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