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未知の「太陽系第9惑星」は超小型のブラックホールかもしれない (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2019.10.01 Tuesday

前ページ数グラムでも形成可能! 原始ブラックホールとは?

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プラネット・ナインは発見できるのか?

もし「プラネット・ナイン」が地球質量の10倍程度の原始ブラックホールだった場合、その大きさはボーリング程度になってしまいます

こうなると、光学的な放射を見つけることは難しく、赤外線探査や一般的なブラックホールの検出に使われるガンマ線観測でも検出することは非常に難しいと考えられます。この天体の発見には、それ専用に設計した新しい望遠鏡が必要になるだろうと言われています。

LIGO(レーザー干渉計重力波観測所)の観測装置アップグレードの様子。/Credit:LIGO / Caltech / MIT / Jeff Kissel

「プラネット・ナイン」が原始ブラックホールなのかは、まだ明らかではありません。しかし本当に、こんな身近に地球の数倍程度の原始ブラックホールが存在しているとしたら、それは世紀の大発見となります。

遠いとはいえ、太陽系外縁は決して到達不可能な距離ではないため、このとき初めて、人類は間近でブラックホールを観測する機会を得るのかもしれません。

この論文には実際かなり無理がありますが、「ありえない」と言い切ることはできないと、論文を読んだ天文学者は語っています。

探索するべき条件を絞って調査を行うことは、天体の発見に非常に重要な要素です。突飛ではあっても、こうした様々な可能性について仮説を立てていくことが、科学の発展にはとても大切なことなのです。

「事象の地平面」を持たない新たなブラックホールの姿が理論的に導かれる。 情報問題も解決可能

reference:gizmodo,vice,ICRR/ written by KAIN

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