history archeology

実は不健康?古代人の食事は「水銀」に汚染されていたことが判明 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.02.18 Tuesday

前ページ安全な数値の20倍⁈

<

1

2

>

食料汚染は数千年前から始まっていた

こうした自然界にある食物の汚染は、数千年前から始まっていると言われます。

例えば、2015年のある研究では、約6500年前に古代人によって消費された北米沿岸のタラの骨にも、高濃度の水銀が発見されているのです。

水銀は、地球の陸上に自然と生じるものであり、それが海面上昇にともない波にさらわれることで、海中に流出します。それを魚たちが、エラやプランクトンを通して、体内に摂取するのです。

画像
Credit: pixabay

研究主任のハンス・ピーター・ブランクホルム氏は「汚染物質の量が、古代人にとって致命的ではなかったとしても、健康に悪いことは間違いない」と指摘する一方、「汚染された食生活が、彼らにどれほどの影響を与えたのかは定かでない」とします。

汚染された魚介類以外に摂取していた野菜や果物類が、健康へのダメージを緩和していた可能性も指摘されています。

研究チームは、今後、同地から発掘される人骨をもとに、当時の人々の健康状態や平均寿命を調べていく予定です。

reference: sciencemag / written by くらのすけ

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

歴史・考古学のニュースhistory archeology news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!