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地球に期間限定のミニムーンを発見!今後”本物”の第2の月が現れる可能性は? (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.02.29 Saturday

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ミニムーンはやんちゃ!きれいには回ってくれない

ダン氏が作成した軌道シミュレーションから、ミニムーンの忙しい軌道が明らかになっています。

軌道シミュレーションでは、従来の月の軌道が白色で、ミニムーンの軌道が赤色で表現されています。

ミニムーンは約47日ごとに地球を1周します。しかし、従来の月のように規則的な円を描くのではなく、酔っぱらったように不規則な楕円を描きます。

ミニムーンがこのような動きになるのはなぜでしょうか?

その大きな理由は、ミニムーンが受ける複雑で希薄な引力関係にあります。

太陽の軌道上を周回しているミニムーンは、月のように地球と密接に繋がっておらず、一時的に捕らわれているだけです。

ミニムーンは、その時々で、月に引っ張られたり、地球に引っ張られたり、太陽の影響が強くなったりすることで、不規則な動きになっているのです。

では、従来の月のように、地球の周りを安定した軌道で回り続ける、永続的な「第二の月」が誕生することはあるのでしょうか?

アリゾナ大学の惑星科学者であるカット・ボルク氏によると「入ってきた惑星が軌道を微調整しながら、地球の軌道上に安定するために、既存の月との引力相互作用を完璧に保つ必要があります。可能かもしれないが、まず起こらないでしょう」とのこと。

最新の観測によると、ミニムーンは既に地球から遠ざかっています。

太陽の軌道に戻る可能性が最も高いですが、地球に直進する可能性もあります。その場合は、大気中で燃え尽きて、私たちに綺麗な流星を見せてくれるでしょう。

月で暮らすと地球はどのように見えるのか?

reference: livescience,theatlantic / written by ナゾロジー編集部

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