口内で卵を守るアゴアマダイ(オス)
口内で卵を守るアゴアマダイ(オス) / Credit: National News
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オスの「アゴアマダイ」は口内で卵を保育し、詰め込みすぎてエサが食べられなくなってしまう

2021.03.15 Monday
What a mouthful! Male fish takes on the task of protecting its eggs… by cramming them into its mouth https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-2313928/Yellow-headed-jawfish-Male-fish-takes-task-protecting-eggs--cramming-mouth.html アゴアマダイ、海の中の輝き2013 https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8073/

子育てに奮闘する父親は人間だけではありません。

「アゴアマダイ(学名:Opistognathidae)」という小魚は、オスが口内で卵を保育します。

しかも、エサが食べられなくなるほど、口いっぱいに詰め込んで…。

そこまでするアゴアマダイとは、どんな魚なのでしょうか?

保育中はゴハンが食べられない

アゴアマダイは、スズキ目アゴアマダイ科アゴアマダイ属の魚で、世界に3属80種ほどが知られています。

主な生息域は、日本南海からインド洋、東西の太平洋大西洋の西部です。

水深3〜40メートルの浅瀬、それもサンゴ礁のある砂礫に生息し、砂に穴を掘ってその中に身を潜めています。

体色や模様は種によってさまざまです。

体長は約5〜10センチに達し、口はどの種も大きく、巣穴を掘るのに適しています。

普段は巣穴に隠れており、たいていは頭部と上半身が突き出ている状態でしか見られません。

食事のときでも、穴から頭だけをヒョイっと出して、頭上を通る小さな獲物を食べるばかりです。

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Credit: National News

しかし時々、巣穴から出て、付近を泳ぎまわります。

そしてパートナーに出会い、交尾をすると、オスはメスから受精卵を受け取り、口の中に入れます。

卵は塊になっており、オスはそれを口先でくるくると回転させながら曝気(ばっき)します。

曝気とは、水に酸素を供給する行為のことで、浄水処理の方法の一つとして知られます。

これをすることで、水中の有害な微生物の分解が進み、卵を清潔かつ健康に保てるのです。

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Credit: National News
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Credit: National News

一方で、卵塊が口の限界まで詰まっているので、オスは卵が孵化するまでエサをろくに食べられません。

そのため、子どもが孵化する頃には、オスもかなりげっそりしているようです。

卵からかえった子どもたちは、父親に寄り添うこともなく、すぐさま親元を離れていきます。

父親もこの大きな仕事を終えた後は、急いでエサを食べ自分をいたわるのに努めます。

男はつらいよ…といったところでしょうか。

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