神秘的で美しい「ロケット星雲」
しかし、今回撮影された「ロケット星雲」の画像にはさらに異なる状況が必要です。
まず、夜間のロケット打ち上げでなければいけません。
加えて、ブースターの着陸が必要で、できれば陸地に着陸する必要があります。
SpaceX社のファルコンシリーズは、再利用可能ロケットです。
そのため、ロケットの第1部は打ち上げ後、宙返りを行ない、地球に戻るために空中で向きを変えるように設計されています。
このようなロケットの飛行軌道によって、「第1部と第2部の分離」と「ブーストバック燃焼」は相互作用を引き起こし、暗い空の中で「ロケット星雲」をきれいに見せてくれるのです。
Tracking footage from last week’s launch — Falcon 9’s two stages separate; second stage propels Dragon to the @space_station as the first stage reorients and performs a boostback burn before landing back on Earth pic.twitter.com/0llGpN9CqL
— SpaceX (@SpaceX) March 13, 2020
クナ氏によると、「これにより、光とガスが色と形のキャンパスに混ざり合い、1枚の壮大な写真を生み出す魔法のシンフォニーが生まれます」とのこと。
写真を見ると、第1部のエンジンがピンポイントでオレンジ色に光っているのに対し、第2部の真空エンジンは、下の方で青紫色の光の網のように放射しているのが分かります。
クナ氏は今後も、より美しい「ロケット星雲」を求めて、打ち上げロケットの撮影を続けていくようです。