史上最高に油絵。木星の乱流を最高レベルの解像度で木星探査機ジュノーが激写!

space 2020/04/20
Credit: NASA/JPL-Caltech/SwRI/MSSS/Kevin M. Gill/Michael Galanin

今月14日、NASAの木星探査機ジュノーが、26回目のフライバイを実施し、新たな乱気流の撮影に成功しました。

上の画像は、軌道高度4200キロの地点から撮影された原データを処理したものです。

木星の乱気流は、これまでにも数回ほど撮影されていますが、これほど明瞭なものはめったに撮影できません。

本画像は、乱気流の詳細や発生メカニズムの理解を深めるものとして、多くの期待が寄せられています。

まるでゴッホの絵画のよう

撮影されたのは、北半球に位置する「折りたたまれたフィラメント領域(FFR:Folded Filamentary Regions)」と呼ばれる場所です。

FFRでは、常に激しい乱気流が吹き荒れており、いくつもの渦巻く雲が観察できます。

まるで油彩で描かれたよう美しさで、ゴッホの「星月夜」を思わせます。

フィンセント・ファン・ゴッホ「星月夜」(1889年)/Credit: artpedia.asia

一方で、綺麗に円を閉じた乱気流は散発的にしか見られず、多くが隣接する乱気流に吹き込み、互いに繋がっています。

また、今回の画像からは、乱気流が木星表面にのみ広がっているのではなく、雲頂から約3000キロ下まで伸びていることも確認できました。

ジュノーは2016年の木星極軌道への投入以来、幾度となく、人類未踏の景色を私たちに届けてくれました。

しかし、2021年7月30日に行われる35度目のフライバイをもって運用を終了する予定です。その後、ジュノーは木星の大気圏に突入して最期を迎えます。

その日まで、できる限り多くのデータを入手し、木星の研究に貢献してくれるでしょう。

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reference: sciencealert / written by くらのすけ
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