ざんねんな進化? 翼を獲得したのに”飛ぶのが下手すぎて絶滅”してしまった2種の恐竜

翼を持った小型の恐竜「アンボプリテクス」の想像図。
翼を持った小型の恐竜「アンボプリテクス」の想像図。 / Credit:Gabriel Ugueto,香港大学

reference: 香港大学

鳥類は恐竜から進化の枝分かれをして誕生した種だと考えられています。

この枝分かれの際には、さまざまな飛行形態が試され、中には哀れにも進化に失敗してしまった種もいたようです。

10月22日にオープンアクセスジャーナル『iScience』に発表された研究では、2種の翼を獲得した小さな恐竜の飛行方法が検証されており、この2種は飛ぶのが下手過ぎたため数百万年程度で絶滅してしまったと報告しています。

なんだか可哀想な気もしますが、進化に失敗してしまった種というのは興味深い話です。

翼を獲得した恐竜

「イー」の想像図(左)。人間とのサイズ比較(右)。
「イー」の想像図(左)。人間とのサイズ比較(右)。 / Credit:Wikipedia

今回研究の対象とされたのは「イー」と「アンボプテリクス」と呼ばれる2種の翼を持った恐竜です。

この2種は、約1億6000万年前後期ジュラ紀中国にいた体重約1kg程度の小型の恐竜です。彼らは獣脚類(ティラノサウルスなど2足歩行の恐竜)から鳥類へと派生していったグループの1つだと考えられていますが、その中でもかなり特殊な例だったようです。

ほとんどの獣脚類は地上を好む肉食動物でしたが、イーとアンボプテリクスは木の上に住み、昆虫や種子、植物などを食べて生活していました

彼らはコウモリのような翼膜を持ち、木から木へとモモンガやムササビのように滑空していたと考えられています。

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